さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 ウィーン その4

2015年02月09日 | 海外旅行
カプツィーナ皇帝納骨堂の見学を終えて、次は王宮の宝物館に向かうことにしましたが、その前にすぐ近くのノイアー・マルクト広場にある宝石店のケッヒャートのショーウィンドーを見ていくことにしました。

ケッヒャート宝石店は、ウィーン会議の開かれた1814年の設立。1868年には皇帝フランツ・ヨーゼフによって宮中御用達宝石商に指名されました。

買い物の対象にはならないお高い宝石が並んでいますが、右下の星形髪飾りが見たかったものです。



エリザベート(シシー)の肖像画としては、1865年にヴィンター・ハルターによって描かれたこの絵が最も有名になっています。髪には、27個の星の髪飾りが取り付けられています。

(写真は、王宮家具博物館でのもの。)



星の髪飾りには、ダイヤモンドがちりばめられています。

オリジナルは、皇帝夫妻の最初の結婚記念日に、ケッヒャートによって制作され、これは2004年にフランツ・ヨーゼフとエリザベートの成婚150年を記念して作られた復刻版です。

復刻版の価格は、13,800ユーロ(およそ200万円)とも言われています。宝飾品としてはべらぼうな値段ではありませんが、これが27個となるとたいへんですね。



私らには、このスワロフスキー・クリスタルを素材とした「シシィの星」シリーズが手に届く範囲の土産物品になります。それでも数千円はしますがね。

ケッヒャートのものと比べると、形が違っています。



ミュージカル「エリザベート」でも、第一幕の大詰めにおいて、この星のドレスを着たシシーの登場がクライマックスになっています。

これは、「エリザベート ― オリジナル・ウィーン・キャスト」より。



こちらは、「エリザベート スペシャル ガラ・コンサート」より

いずれにせよ、この衣装を着たシシーの登場だけで拍手が湧きあがるということになります。



スイス門をくぐって、王宮宝物館に向かいます。



王宮博物館には、ハプスブルク家ゆかりの宝物がおさめられています。



オーストリア帝国の王冠・王笏・宝珠。



皇帝の衣装も展示されています。時間に限りもあるので、ひとつずつの説明の確認は行いませんでした。









ナポレオンとマリー・ルイーズとの間にできたナポレオン2世のベビーベッド。

ナポレオン2世は、ナポレオン失脚後はマリー・ルイーズの実家であるハプスブルグ家で育てられました。



神聖ローマ帝国の王冠。





1641年に作成された2680カラットのエメラルドの器。





黄金でできた洗礼式の水差しと水盤。



スティーブン・ボチカイの王冠。17世紀初頭にオスマン帝国のスルタンによって、ハンガリー王子とトランシルバニアのスティーブン・ボチカイに与えられました。



ハプスブルク朝の王と皇帝の家系樹。





興味深い展示品が並んでいるのですが、数も多いので、足早に通り過ぎるだけになってしまいました。
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