さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 フィレンツェ8

2008年02月12日 | 海外旅行
ポンテ・ヴェッキオ(ヴェッキオ橋)

この橋も、フィレンツェの名所のひとつです。



橋の上には、店が並び、上にはヴァザリーの回廊と呼ばれる、ウフィッツィ宮とビッティ宮殿を結ぶメディチ家専用の通路が通されています。



橋の上のお店は、金銀の宝飾の店で、観光客で賑わっています。



この橋を渡ってアルノ川左岸に出て、丘に登ると、ミケランジェロ広場があります。広場の中央に、ミケランジェロのダビデ像が置かれていることから、この名前になっています。



この丘からは、フィレンツェ市内を一望できます。これは、ドュオーモです。



ポンテ・ヴェッキオの眺め。

さて、ここで音楽の話題に戻りましょう。

プッチーニのオペラ「ジャンニ・スキッキ」は、フィレンツェを舞台にした喜劇です。この中の有名なアリアの「私のおとうさん」で、ポンテ・ヴェッキオの名前が出てきます。

ある富豪がぽっくり死んで、その遺言状を探し出してみて、親戚一同大仰天。遺産は、全部修道院に寄付すると書いてあります。そこで、小悪党のジャンニ・スキッキになんとかしてもらおうと、彼を呼びます。しかし、当人は、協力を断ります。ところが、その娘は、富豪の甥に夢中で、遺産が甥に渡らないと結婚できないと、必死。
そこで、父親を口説く歌が、「私のおとうさん」。
「お父さん、もしリヌッチョと結婚できないなら、私、ポンテ・ヴェッキオからアルノ川に身投げしちゃうから」と脅すので、ジャンニ・スキッキは、死人にすりかわって遺言状を書き換えてしまい、財産のあらかたを自分のものにしてしまって、二人の結婚を可能にします。

美しいメロディーで、単独で良く耳に入るアリアです。でも、財産めあてで、父親にネコなで声ですりよる歌というところがあります。以前、結婚式の披露宴の余興で、声楽家の新婦友人が、このアリアを歌ったのを聞いたことがあります。万雷の拍手をもらっていましたが、財産を狙っているのかいと突っ込みをいれたくなりました。知らないのも、幸せというものですね。
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