さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 ロンドン その9

2012年04月04日 | 海外旅行
ロンドン塔は、ロンドンを流れるテムズ川の岸辺、イースト・エンドに築かれた中世の城塞です。

1066年にイングランドを征服したウィリアム1世が、1078年にロンドンを外敵から守るために堅固な要塞の建設を命じたのが始まりで、本体は約20年で完成しました。歴代の国王が居住する宮殿として使われ、後には身分の高い政治犯を幽閉、処刑する監獄としても使用されはじめ、やがて14世紀以降は、政敵や反逆者を処刑する処刑場となりました。

ロンドン観光の名所であるとともに、エドワード5世の暗殺や1000日のアンことアン・ブーリンの処刑など、血塗られたイギリスの歴史を振り返る際に欠かすことのできない場所になっています。



ミドル塔の門から入場します。





空堀がめぐらされています。



続いて、バイワード塔をくぐり抜けます。





その先で、トレイターズの門が現れます。



トレイターズの門は、テムズ川が重要な交通手段であった時代の水路の入り口で、ウェストミンスターの法廷で有罪を宣告されたトレイターズ(反逆者)がこの門から運び込まれてきました。この門をくぐると、二度と外に出ることはできなかったといいます。



ブラディ塔をくぐります。

血の塔という名前の通りに、この塔では、1483年、13歳で即位したエドワード5世と弟が幽閉されて処刑されました。また、イングランド女王エリザベス1世の寵臣であり、冒険家・文人・軍人のウォルター・ローリー卿が陰謀罪で一時幽閉されたのもここでした。



ホワイト塔

ロンドン塔の中心で、外から見えるのはこのホワイト塔です。



ヘンリー8世が造った武器庫があります。



宮殿内には、ヨーマン・ウォーダーズ(ビーフィーター の通称で知られています)
の衛兵が下り、観光案内を行っています。



独特の制服を着ています。



ロンドン塔ないには、毛皮帽子の良く知られた姿の衛兵もいました。



宝物館

世界最大の530カラットのダイヤモンド「アフリカの星」がはめ込まれた王笏や王冠が展示されています。



クイーンズハウスとタワーングリーン。

エリザベス I 世の母アン・ブーリンもここにとらわれ、1536年に処刑されました。

ロンドン塔の見学では、その歴史を思い起こして、陰鬱な気分になってしまいます。
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