さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 ハットゥシャシュ その1

2012年10月01日 | 海外旅行
三日目は、アンカラの北西約210kmに位置するボアズカレ村にある、ヒッタイトの都であったハットゥシャシュの遺跡を訪れました。

アンカラの郊外に出ると、丘陵地が広がるようになりました。



彼方まで緩やかに起伏しながら広がる大地の姿は、日本では見られないものです。



道路脇に、カボチャを売る店が出ていました。黄色いカボチャは種を食べるためのもののようです。



収穫時なのか、カボチャを積んだトラクターが端っていました。



3時間程でハットゥシャシュ遺跡に到着しました。入場後、バスで丘を一気に上っていきました。一つの低山の全体に遺跡が広がっている状態のため、歩いて回るのは無理で、車で上っていくことになります。



土台の跡がいたるところにあり、大きな都市であったことがうかがわれます。



丘の稜線に沿って、城壁が続いていました。

ヒッタイトは、紀元前18世紀頃にアナトリア地方を支配した王国です。鉄器を始めて使用した種族として知られています。ヒッタイトとエジプトのラムセス2世はパレスチナで戦いますが引き分けに終わり、条約を結んで休戦しました。これは世界最初の和平条約であると言われています。勢力を誇ったヒッタイトでしたが、紀元前1190年に、民族分類が不明の「海の民」によって滅ぼされたとされています。



ライオンの門で、バスを下りました。



城外に出ると、門の左右にライオンの像が置かれていました。ライオンは魔除けの意味があるようです。



愛嬌のある顔をしています。



遺跡の中では、のんびりと牛が草を食べていました。



続けて、スフィンクス門を見学しました。



外に通じる地下道が設けられています。



地下道の長さは71mあり、ちょっとした探検気分を味わえます。



城外の入り口です。



城壁は、梯子をかけにくくするため、緩やかな傾斜になっているといいます。地下道は、城内から抜け出して敵の背後から攻撃するためのものという説もあるようですが、丘の頂上近くの目立ちやすい場所にあり、はっきりした目的は判らないようです。城壁を高く築いたため、入城の通路が地下道になってしまったのではないですかね。



スフィンクス門の上に出ると、城壁が長く続いていました。



丘の斜面には、多数の土台の跡がちらばっていました。



丘の麓にはボアズカレの村が見えていました。
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