さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 パリ その4

2008年11月02日 | 海外旅行
セーヌ河を挟んでシテ島の畔に建つのが、コンシェルジュリーです。

もともとは、フィリップ4世の宮殿でしたが、14世紀後半に牢獄として使われ始めました。18世紀のフランス革命の際には、多くの王族、貴族などの旧体制派が収容され、必ず死刑にされました。2600人が、断頭台に送られたといいます。 ロベスピエール、アンドレ・シェニエ、デュ・バリー夫人などが、名前の知られた人でしょう。





王妃マリー・アントワネットは、コンコルド広場で処刑される前の2か月半ほど、ここの独房で過ごしました。



仲に入ったところの「衛兵の間」は、ドーム状の天井で覆われたホールになっています。



牢獄は、石で囲まれた冷たい空間が広がっています。



マリー・アントワネットの礼拝堂の碑で、読み取れるMaria Antoniaは、マリーアントワネットの独語名です。

現在では、独房が再現されているようですが、私の訪れた時は、展示物のようなものはほとんどありませんでした。それで、アントワネットの最後の時を思い浮かべるには充分でした。

育ちが良すぎるための世間知らずで、浪費癖もあったといいますが、死の時を女王としてふさわしい態度で迎えたといいます。

フランス革命の陰の部分を思い起こされる場所です。「ヴェルサイユのバラ」に興味のある方には、必見でしょう。
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