さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
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さすらいの風景 アハルテケ(汗血馬)飼育場

2019年12月12日 | 海外旅行
ニサ遺跡見学の後、アハルテケ飼育場を訪れました。

アハルテケは、トルクメニスタン原産の馬の品種ですが、中国の歴史に登場する汗血馬の子孫と考えられています。

紀元前4世紀頃から中国は北方民族の侵入を受け続けました。動作が機敏で頑健な北方民族の騎兵に比べ漢民族の使う馬は痩せて非力な馬が多く、重装した兵士が跨って戦う事ができませんでした。前漢の武帝時代に、張騫は対匈奴の同盟を説くため大月氏のもとに派遣されました。張騫は、匈奴に捕らえられた後に脱出して大月氏のもとにようやく辿り着きますが、同盟を結ぶことはできませんでした。帰りの旅も困難を極め、再び匈奴に捕らえられ、そして脱出して13年ぶりに帰還することができました。同盟の目的は果たせませんでしたが、途中に見た大宛(フェルガナ)の汗血馬などの西域の情報がもたらされました。武帝は、汗血馬を得るために大宛へ二度の遠征軍を送り、多数の名馬を得ました。

汗血馬は、「血のような汗を流して走る馬」という意味です。三国志演義に登場する呂布や関羽が乗った赤兎馬は、西方との交易で得た汗血馬と言われています。



飼育場の主人です。韃靼人といった風貌です。



アハルテケが、綱で引かれて出てきました。



アハルテケは、トルクメニスタン地方の過酷さに適応し、タフで丈夫だといいます。アシガバートからモスクワまで2,500マイルを84日で走破した記録を持っています。そのフォームと優美さでも知られており、障害飛越競技馬として活躍しているといいます。



アハルテケは、長い耳と「アーモンド型」の眼が特徴になっています。



いかにも速そうなすらりとした足を持っています。





アハルテケは、鮮明な金属光沢のある金色の毛並みが最も特徴的なものになっています。



乗馬のデモ。



希望者は、馬に乗ることもできました。

馬自他にはそれほの知識がないので、汗血馬の子孫ということが興味の中心になりました。
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