さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 ポンペイ その2

2011年04月08日 | 海外旅行
雨による暗く沈んだ風景も、この死の街にはふさわしい感じがしました。



墓標のようです。



ポンペイの裕福な商人であったヴェッティの家を訪れました。






中庭を囲む回廊がめぐらされており、長い年月の間、土砂に埋もれていたため壁画は良く残されています。



生殖の神プリアポスの壁画

ポンペイの壁画は、成人指定になるようなものが多く残されていますが、日本でも金精さまのようなものがあり、子孫繁栄を願う気持ちは同じようです。





家の守護神が描かれた祭壇で、下の蛇は土地の肥沃さや繁栄を表しています。

雨のために暗く、中庭に面した壁に描かれた壁画でもピンボケ状態でした。



水飲み場

ポンペイは、公共事業が充実していました。





ファウノの家も富豪の持ち物で、ポンペイの街で一番の大きさをもっています。列柱式の中庭を持っています。



牧神の像が庭の水盤の上に置かれています。この像はレプリカで、本物はナポリ国立考古学博物館に置かれています。床には、美しいモザイクが見られます。

有名な「ダリウスとアレキサンダー大王の戦い」のモザイクもここから発見されました。







交響広場に面したアポロ神殿に戻ってきました。



この像は、ポンペイを代表するものとして、写真などで良く登場するものです。像は、アポロンを表すもののようですが、火山の噴火から握る人の姿のように見えてなりません。

東日本大震災を経験した後となっては、ポンペイの遺跡も、単なる考古学的見どころとは思えなくなってきます。

福島原発も、歴史として語られる時には、負の歴史遺産として登録されることになるでしょうね。

(これにてイタリア編は終わり。再び訪れる日が来ますように、)
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