さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
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さすらいの風景 サンチー遺跡 その1

2018年01月09日 | 海外旅行
ビーマベトカの岩壁を見学した後は、ボパールの街の北東46kmに位置するサンチー遺跡を訪れましました。

サンチー遺跡が近づくと、丘の上にストゥーパが見えてきました。丘の上にあるのは大ストーゥパ(第1塔)で、少し下に見えているのは第2塔です。第2塔は少し離れているので見学しませんでした。



バスを降りて遺跡内に入ると、右奥に大ストーゥパ(第1塔)、左手前に第3塔が見えてきました。

サンチー遺跡は、インド古代史の上で最初の統一国家であるマウリヤ朝の最盛期を築き、仏教の守護者して知られるアショーカ王によって、紀元前3世紀に建てられました。



入口の左脇には、ヴィハーラ寺院があります。ここには、第3塔で発見されたブッダの十大弟子のうちの シャーリプトラ(舎利弗, しゃりほつ)と マハーマウドガリヤーヤナ(摩訶目揵連, まかもっけんれん)の舎利容器が保管されています。



近づいていくと、巨大な大ストーゥパ(第1塔)の細部が見分けられるようになってきました。

この大ストーゥパ(第1塔)は、紀元前3世紀頃の仏塔を紀元前後に増拡したもので、もっとも完全な形を保っています。

ドーム状の覆鉢は、直径約36.6m、高さ約16.5mで、もともとは釈迦の骨を収めるために盛られた塚でした。その上には埋葬された人の地位を示す傘蓋(さんがい)が立てられています。覆鉢の周りには二重に欄楯(玉垣)が巡らされて繞道(にょうどう)が設けられています。この繞道(にょうどう)を時計回りの方向で巡ることによって礼拝を行います。覆鉢の周囲の四方には、塔門(トーラナ)が立てられています。塔門(トーラナ)の入口はクランク状に曲がっており、上から見ると卍の形を造っています。



入口から歩いていくと、北の塔門(トーラナ)の下に出ます。

このトーラナは、日本の神社で見られる鳥居の起源であるという説もありますが、たまたま名前と形が似ているだけと思います。西方から中国を経て日本に伝わったものなら、まずお寺に無くてはならないと思います。神域に入るための門として考えて、それぞれの国で発達したものだろうと思います。



塔門(トーラナ)には、仏陀の生涯やジャータカ(仏教説話)、仏陀のシンボルの菩提樹・傘・日輪・仏足跡などの細かい彫刻が施されています。

サンチー遺跡では、この塔門(トーラナ)の観察に時間を費やすことになります。



まず目につくのは、樹神(ヤクシー)の像です。



樹神(ヤクシー)の像は、塔門(トーラナ)の守護神として飾られています。



良く見ると、小さな樹神(ヤクシー)像が、他の彫刻の間に潜んでいました。



横材の上段と中段。



横材の下段。馬車に乗っている人物には傘が掲げられているので、釈迦を現しているのでしょう。



柱に飾られているライオンには羽が生えており、ペルシャの影響が見られます。また、その下では、蓮華の上に乗るラクシュミーが二頭の象から水をかけられています。

ラクシュミーは、ヴィシュヌの妻で幸運を司る女神なので、ヒンドゥー教の影響が現れています。



柱にも細かい彫刻が施されています。



菩提樹は、釈迦の象徴になっています。





守護神のようです。



イスラムのアラベスク模様のように見えますが、草木模様の間に小さな女神が隠されています。



仏足跡の彫刻。



塔門(トーラナ)の背後には仏像が置かれていますが、頭は失われていました。



塔門(トーラナ)を抜けると欄楯(玉垣)が巡らされています。



欄楯(玉垣)には隙間があり、上段の繞道(にょうどう)をうかがうことができます。これは信仰によってより高い精神状態に達することができることを示しています。



続いて、東の塔門(トーラナ)。



横材の彫刻。シーッダールタ王子が出家のために密かに城を出る「出家踰城」の場面が描かれています。シーッダールタ王子は直接描かれておらず、傘がその象徴として描かれています。



全体的には、馬が右方向に進んでいますが、右端では左に進む馬が描かれており、これには傘が掲げられておらず、シーッダールタ王子は去ってしまったことを示しています。



樹神(ヤクシー)像。



北門のものより美しいですね。背後も興味深いのですが、これについては後ほど。



羽の生えたライオンやラクシュミー像が飾られていました。



横たわるのが摩耶夫人。白い象が胎内に入る夢を見てシーッダールタを懐妊した場面を現しています。







東門の背後の仏像は、良い状態で残されていました。
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