さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 コペンハーゲン16

2008年05月07日 | 海外旅行
ローゼンボー城は、コペンハーゲン市内にあり、クリスチャン4世が1606年に夏の離宮として建設したものです。オランダ・ルネッサンス様式で、建築好きのクリスチャン4世の建造物の中でも代表的なものになっています。王室の邸宅として使われた時代もありましたが、現在では、王室コレクションなどの展示場になっています。










見る方向、季節によっても受ける印象はことなりますが、美しい姿を見せてくれます。

このようなお城には、女性にまつわる話がつきものです。

クリスチャン4世は、ブランデンブルク選帝候ヨアヒム・フリードリヒの娘アンナ・カタリーナと結婚しますが、結婚14年目に王妃は亡くなってしまいます。その4年後、美しく若いクリステン・ムンクと内密に再婚します。王は38才。クリスティナは、なんと17才。

王は、この愛人と過ごすためにローゼンボーを建てたと言われています。

さて、この愛の物語には、後日談があります。

後になって、クリスティナは、ドイツ役人との密通をおこし、これが王にばれてしまいます。追い出そうとする王に対し、かつて侍女であったヴィベケ・クルゼと夫との間の密通を黙認することで、自身の不祥事を覆い隠そうとします。結局、クリスティナは隠匿させられ、ヴィベケが愛人として公然とあつかわれることになったそうです。

この二人の女性との間には、共に大勢の子供が生まれており、これが、天敵として抗争を繰り返し、デンマーク王室の内紛のもとになっていったといいます。

デンマーク王家は、長年にわたって続いてきただけに、暴君というような王様はいなかったようです。このクリスチャン4世も、スキャンダルはあったものの、名君とされています。

美しい城には、美しい女性の愛憎劇が付きものですね。

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