さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 ヴォルビリス遺跡 その2

2019年04月24日 | 海外旅行
ヴォルビリス遺跡の見学を続けました。振り返るとバシリカ礼拝堂が大きな姿を見せていました。



騎士の家の「バッカスとアドリアドネ」を描いたモザイク。バッカスがナクソス島の海岸でアドリアドネが眠っているのを発見した場面が描かれています。アドリアドネの顔が崩れているのは残念です。

ギリシャ神話によると、「クレタの王女アリアドネはミノタウロスへの犠牲としてクレタに連れて来られたアテナイの王子テセウスに恋をする。アリアドネはテセウスの怪物退治を助け、ともにクレタを脱出するが、テセウスはアリアドネを見捨て、ナクソス島に置き去りにしてしまう。アリアドネは嘆くが、そこに2頭のヒョウが牽く戦車に乗ったバッカスが現れて、アリアドネを妻とし、アリアドネの宝冠を取って空に投げるとそれはかんむり座になった。」

この物語によれば、テセウスは最低の男ということになってしまいますね。

なお、リヒャルト・シュトラウスによって「ナクソス島のアリアドネス」というオペラが作られていますが、劇中劇のためこのギリシャ神話のエピソード自体は印象の薄いものになっています。



北のテルマエ(浴場)。くぼみに人が座り込んで湯を楽しんだようです。

映画「テルマエ・ロマエ」の成功によってテルマエという言葉も一般に知られるようになって、ガイドのローマ遺跡での説明もテルマエという言葉が使われるようになりました。映画から想像をはばたかせると、奴隷がパイプに息を吹き込んで、湯にぶくぶくの泡を送り込んでいる場面を思ってしまいます。



テルマの床もモザイクで飾られていました。





ヘラクレス功業の家。ミュケーナイ王エウリュステウスによって命じられたヘラクレスの12の冒険が描かれています。



「クレータの牡牛」か「ゲーリュオーンの牛」のどちらかでしょう。



「レルネーのヒュドラー」の場面でしょう。



別の方向から。



ヘラクレスの顔なのかな。



デクマヌス・マクシムス通り。堂々たる大通りです。



ローマ時代の通りに一般的であった排水溝がここでも整備されていました。



デクマヌス・マクシムス通りの突き当りに設けられたタンジェ門が見えていました。

ここで、入り口に戻りました。



遺跡の入り口には小さな展示室が設けられていました。







ヴォルビリス遺跡の見学を終えてフェズに戻りました。この一帯は緑豊かな農業地帯になっていました。



貯水池のようです。



明日より向かうモロッコの内陸部では、風景ががらりと変わってくることになります。
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