さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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布引山から雨ヶ立岳 (2008.4.6.)

2008年04月22日 | 登山
報告が遅れましたが、谷川連峰の奥利根側の秘峰、布引山と雨ヶ立岳を登った記録です。

以前、岳人で紹介されたことがあったと思いますが、地図にも名前の記載されていないピークでもあり、これほどの展望が楽しめるとは思ってもいませんでした。今年最大の収穫といって良いかもしれません。

最初の写真は、雨ヶ立岳から見る布引山で、背後は朝日岳。

宝川温泉から先の林道はまだ残雪に埋っており、余計な林道歩きが加わりました。



宝川の渓谷沿いに遡っていきます。沢への滑落のような危険箇所もなく、ひたすら歩くことになりました。



途中でカモシカにも遭遇。



山中には、僅かな山スキーヤーが入るだけで、カモシカの世界になっているようです。



雪もゆるんできて、途中からわかんを履くことになりました。林道の終点近くのやぶ沢左岸尾根に取り付きました。なお、山名及び沢名は地形図に記載はなく、昭文社の登山地図に従っています。
この取り付きまでは、2時間20分かかっており、体力も消耗しましたし、時間も気になってきました。



登りやすい尾根で、ひと登りすると、雨ヶ立岳も姿を見せ始めました。ただし、谷奥にまだ遠い。



1450m付近の幅広尾根に出ると、展望が一気に広がりました。これは笠ヶ岳の眺め。



白毛門の向こうに谷川岳



天神平のスキー場も見えました。その奥は阿能川岳か。



振り返ると、笠ヶ岳と至仏山が並び立ち、その左奥には、燧ケ岳が姿を現していました。



尾根の上に出ると、朝日岳の遮るもののない眺めが広がりました。



この先は、幅広の雪稜歩きになりました。展望を楽しみながらの歩きは、本コースの醍醐味といって良いでしょう。



谷を巻いた先に雨ヶ立岳の山頂もしだいに近づいてきました。



朝日岳を左に眺めながらの歩きが続きました。



とりわけ目を引いたのは、並んだ二つのピラミッド・ピークでした。左は、朝日岳から巻機山への縦走コース途中にある大烏帽子山、右は烏帽子と呼ばれるピークです。



雨ヶ立岳も次第に見下ろすようになってきました。



途中のピークから布引山の山頂を眺めたところ(左の白いピーク)。ようやく近づいてきました。



大烏帽子山の山頂は、尖ってみえますね。以前の巻機山への縦走では、この上を越えたわけですが。



すっかり草臥れて、雨ヶ立岳への分岐にザックを置いて、空身で布引山の山頂を目指しました。



布引山の山頂は、遮るもののない展望。朝日岳が目の前に大きく広がっています。



烏帽子のピークが形が崩れて横広に見えるようになりましたが、雪庇が落ちそうで、これまた通過困難な様相を見せていました。



柄沢山を経て巻機山に至る稜線。以前苦労した縦走が思い出されます。



尾瀬から平ヶ岳に至る稜線も一望できます。



雨ヶ立岳の山頂越しに見る、笠ヶ岳、至仏山、燧ヶ岳。



上州武尊岳。近くにあるだけに大きく見えます。



去りがたい山頂ですが、時間も限られており、昼食をとった後に雨ヶ立岳に向かいました。



雨ヶ立岳から布引山を振り返ったところ。



ならまた湖越しに平ヶ岳が見えています。

下山は、南に尾根を辿り、途中で板幽沢左岸の谷間に下降し、最期は板幽沢橋のたもとで、林道に出ました。後は、疲れた足に頑張ってもらい、車をめざすことになりました。


8時出発で、下山は5時40分。行動時間9時間40分の山行でした。林道歩きが長いですが、危険箇所はなく、もっと登られても良い山です。

スノーシュー歩きにも適したコースなので、来年はスノーシューで歩いてみたいとも思っています。

谷川連峰中では、日白山や小出俣山と並ぶ展望ピークですので、これらのピークがお好きな人は、是非どうぞ。
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