さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 プラハ その11

2011年11月17日 | 海外旅行
市民会館のガイドツアーのハイライトというべき市長の間です。ここはムハ(ミュシャ)が、内装のすべてを手がけました。



壁から天井にかけては、国民の歴史や伝統に基づくスラヴ民族の団結をモチーフにした絵で飾られています。



天井には、スラヴ民族の営みが円形に描かれて、中央には大きな鷲が翼を盾にして人々を守っています。



壁には、三つの絵が飾られており、これは「犠牲(過去)」の絵です。



「自身の力(未来)」



「男らしさ(現在)」

ムハの国を愛する心から、チェコの歩んだ暗い歴史と、これから訪れるであろう明るい未来を夢見て描いたものです。



また柱の上部には、八つの人物画が描かれています。

ヤン・ジシカ=戦いに臨む勇者



ヤン・アモス・コメンスキー=忠誠



ペルンシュテインのヴォイチェフ=力強さ



ホツコ人(南西ボヘミアの国境を守っていた俗に”ドッグ・ヘッド”と呼ばれた民族)=番人



ドゥバーのヤン・ロハーチ=厳格さ



ポヂェブラトのイジー=独立



ヤン・フス=正義



プシェミスロヴェツの女王エリシカ=母性的叡智



ムハ(ミュシャ)は、アール・ヌーヴォを代表する画家として知られていますが、ここではアール・ヌーヴォ様式とともに、民族主義の面を見ることができます。



窓もステンドグラスで飾られています。



部屋全体がアール・ヌーヴォ様式の装飾に統一されています。



カーテンの孔雀の装飾もムハのデザインによるものです。



続いて、リーグル・ホール



ホールの明かり取りの窓



ホールには、「プラハの春」と題する、チェコの作家、画家、作曲家の人物画が描かれています。

この絵の一番右はドヴォルザークで、その左はスメタナです。実際には、スメタナの方が17才年上なので、このような絵は想像上のものということになります。



もう一枚の絵。



スラトコフシキー・ホール

演説や講義を行うためのホールで、比較的シンプルな造りになっています。



真鍮の灯りは当時からのもののようです。



二階部の見学を終えて階下に下りました。クロークのある中二階。



地階に下ります。



地階はタイルで装飾されています。



地階にあるアメリカン・バー



地階にも小ホールがあります。ここでは、小人数でのコンサートが行われるようです。



明かり採りもステンドグラス風に飾られています。

市民会館は、スメタナ・ホールの見学を目的に入場したのですが、他のホールも美しく装飾されており、見る価値がありました。
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