【今日の 化学実験】
スライムとは何か。スライムとはドロドロとしたものと言った意味らしい。
ワシの子ども時代にはなかった物体だ。孫も喜びそうだからいっちょ作ってみるか。
ナニナニ?合成洗濯糊と水とホウ砂が必要?
良いじゃん、いいじゃん早速手に入れようぜ。
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先ずは合成洗濯糊だ。
これはPVAというもので百円ショップで百円で買える。しかも750gも量があるという安価なものである。
PVAとはポリビニルアルコールの略だ。
例によってウィキペディアから無断で抜粋。御用とお急ぎでない方はどうぞ
【ポリビニルアルコール (polyvinyl alcohol, PVA,PVOH) は合成樹脂の一種で、親水性が非常に強く、温水に可溶という特徴を持つ。 別名をポバール(POVAL)とも呼ばれる。CAS登録番号は9002-89-5。
示性式 (−CH2CH(OH)−)n はビニルアルコールの重合体のようになっているが、ビニルアルコールのモノマー(単量体)はケト-エノール互変異性により安定なアセトアルデヒドに異性化してしまうため、一般的には酢酸ビニルモノマーを重合したポリ酢酸ビニルを鹸化(けんか)して得る。
「温水に可溶」という性質は、合成樹脂の仲間では例外的なことである。これは、分子中に多くのヒドロキシ基 (−OH) があることによる。
接着剤や、バインダー(いわゆる「つなぎ」)、洗濯のり、FRP成型などの離型剤、コンタクトレンズ装着薬、錠剤等の製造過程における結合剤として利用されるほか、その強い親水性を生かして、界面活性剤としても利用される。ポリ酢酸ビニルやアクリル樹脂等を主成分とするエマルション系接着剤を製造する際の乳化剤としても広く用いられている。
文具としての液状のり(「アラビックヤマト」や「オーグルー」など)の主成分でもある。】
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次に「ホウ砂」
【硼砂(ほうさ、borax)は、鉱物(ホウ酸塩鉱物)の一種。化学組成は Na2B4O5(OH)4・8H2O(四ホウ酸ナトリウムNa2B4O7 の十水和物)。
単斜晶系。モース硬度2.5。比重1.7。水に対する溶解度は4.7g/100mL(20℃)。
空気中で風解しやすく、結晶水を失ってチンカルコナイト Na2B4O5(OH)4・3H2O になる。】
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ホウ砂はどこで手に入れるか?薬局へ行き「ほうさ」ありますか?聞いたところ
先日TVでスライムづくりを放映していたせいで品切れだという。そう?知らなかった。
問屋に手配していただき注文する。
届いた。
「ホウ砂とは何に使うものですか」と問うと、「昔は虫よけとか保存剤として使われていたようですが今はスライム作りぐらいにしか」という返事。調べると毒性は食塩を下回るのだそうだ。つまり、無毒と考えていいだろう。
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では早速作ってみよう。化学じっけんの始まりはじまり。
①水100CCに合成洗濯糊(PVA)100CCを混ぜる。
②別の容器に水50CCを取りホウ砂5gを混ぜる。溶けにくいので湯煎した。
③PVA水溶液に好みの絵の具(水彩絵の具)を入れて(適量)再び混ぜる。
④絵の具が溶け込んだらホウ砂水溶液を注いでかき混ぜると・・・・
あっという間にスライムの出来上がり。
それはそれは感激だぞ。
孫たちのキャーキャーという悲鳴で、部屋の中の空気が黄色くなってしまったほどだ。
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何とも不思議な液体?個体・半固体?である。
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絶対にしてはいけないこと。
あまりの嬉しさで調子こいて、下の子が頭にスライムを乗せてしまった。
それを見た上の子もスライム帽子にしてかぶってしまった。
その結果、まことに恐ろしいことが・・・・・・
スライムが髪の毛にくっついてしまい取れなくなってしまったのである。
悲惨な状態になったにもかかわらず「ジイジ見てー」と言ってゲラゲラ笑っている。
真っ青になってしまったのはジイジだけだ。
髪の毛の1本ずつにくっついてしまったスライムは、どうやっても取れない。
いや、丁寧に何時間もかければ取ることはできるかもしれないが、たぶんそのように時間をかけていると
ぜったいに泣き出すな。絶対に!
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想定外の事態に、ワシはこれの対策を考えたのだ。
それは3人ともに裸になって浴室へ行き、シャワーで洗い流しながらヘアブラシでシュッシュッすることだ。
目に水が入って泣き出すぐらいは我慢してもらうほかない。
なかなかうまく取れない中、永遠の時間が過ぎたと思ったそのうち、やっと元通りの髪型になった。
ヤレヤレだ。
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スライムづくりは面白くてお薦めだが、調子づく悪ガキには気を付けた方が良いようで。
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