おやじ特別便

ひまじんおやじの日常

落語『井戸の茶碗』

2013-03-23 20:49:44 | ニュース
【今日の 思いだした】

『井戸の茶碗』という正直者ばかり出てくる心温まる爽やかな噺がある。
ユーチュブを検索すると故 志ん朝 とか柳家権太桜とか立川志の輔その他大勢のやってる噺を聴ける。

あらすじは

◆正直者の屑屋の清兵衛が浪人千代田卜斎から預かった仏像を、高木佐久左衛門が買い取った。

 煤けているのでぬるま湯で磨いたところ、台座の紙が破れて中から五十両の小判が出て来た。

 「仏像は買ったが中の小判は買った覚えが無いから返して来い」と言われて屑屋が卜斎宅に行くと、一旦売ったものを受け取るわけにはいかないと断られる。

 家主の口利きで屑屋が十両取って、双方二十両ずつ分けることで話が着いたが、卜斎はただ貰う訳にはいかないので形だけでもと、茶碗を贈った。

 この美談が細川候の耳に入り、高木が磨いた茶碗をもって登城すると『井戸の茶碗』という名器で、細川の殿様が三百両で買い取った。

 高木は、半分の百五十両を卜斎に返すように屑屋に託したが、卜斎は「娘を娶ってくれるなら支度金として受け取る」と条件をだした。

 屑屋が「今は長屋で燻っているが、こちらで磨けばいい娘になりますよ」と伝えると・・・・・・・・・・・・(落ちはヒ・ミ・ツ)

と、だいたいこんな噺でワシは好きな落語であるぞ。
ぜひご一聴を。

で、先日この茶碗に似た話が新聞に出ていた。

◆ニューヨーク州に住む家族が、ガレージセールで280円(3ドル)で購入した磁気の碗が、中国の北宋時代の名器「定窯の白磁碗」と分り、競売へ出したところロンドンの美術商が2億1千万円(222万5千ドル)で落札したという。

◆君の家にも汚い茶碗があったら捨てないで鑑定してもらった方が・・・・





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