おやじ特別便

ひまじんおやじの日常

枯れないか

2014-05-13 19:12:38 | 日記・エッセイ・コラム
【今日の ちょっと違うんでないかい】

12日付のS岡新聞夕刊の第一面を見てほしい
S岡新聞は購読している人が多いので、すでに知ってる人はおるんでないかい。

P5131186

主見出しには ”富士山周辺、森すっきり” と書いてある。
前文には ”県は本年度、世界遺産の富士山周辺で森林景観整備に着手する。・・・・中略・・・・構成資産へのアクセス道路の国道や県道の沿線計170ヘクタールで眺望を妨げるように生い茂っている雑木を伐採する。県森林整備課は「世界遺産の森にふさわしい姿にしていきたい」と説明する。” と書いてある。

ワシはこの写真で、上の緑モリモリした道路が整備後で、下の植林で木の幹が寒々しい写真が整備前だと思ってしまった。

写真の中段に説明が書いてあるが、ワシの見方とは大きく異なり、寒々しい方が整備後、モリモリが整備前だという。

なんだ、なんだ、金掛けて自然に生えた雑木を伐採して植林を見せるのかえ?
県が言うのには「道路から森林の内部が見通せることで、ドライバーの開放感が高まった。標識やカーブ先の対向車の確認も容易になった。日差しが入りやすくなったため、冬場の朝に凍った路面が早く溶けるメリットもあった。不法投棄の抑制効果も期待できる」と言う。

へっ!自然環境よりドライバー優先かあ?
そりゃあ路面に張り出した枝で車が走りにくくなったり、2車線が1車線になってしまった、などの不具合があるなら分るが、緑をこんなに減らして威張っているなんて、県の森林整備課も落ちたもんだ。

路肩に自然に生えて繁茂した樹木は、排気に強く、奥の植生を守っているのではないかいなあ。

かって富士山5合目まで車道(富士山スカイライン、富士スバルライン)を開設した時に、原生林の中に道を通したことが原因で、風の通り道を作ることになってしまい、その結果、植生環境の急激な変化がおこり、貴重な樹木の立ち枯れが多く起きたことが社会問題となったことを、今の県の職員はすっかり忘れてしまったに違いない。(それとも職員の若返りで、そういった歴史を知らぬ職員だらけになってしまったのか)

ワシは悲しいよ。

まあいいさ、数年も経てば、管理に金がかかりすぎて、このような状態を維持できっこないさ。
今だけ、今だけ。すぐに忘れちまうさ。自然は県の思い付きよりも圧倒的に強いのだから。









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