【今日の もう知る人の人口が・・・・・】
ワシが自分で一定の給料を取るようになった頃は、計算はもっぱらこれらだった。
一番上のでかいツラしているブツは今日の主役のタイガー計算機
機械式手回し計算機である。
その下は右側2つはソロバン、算盤と漢字は表記する。サンをソロと発音するんだ。
左の白いメモリが細かそうに振ってあるのは計算尺。これは過去にブログった。
技術屋は計算尺ぐらい使えんとダメや。
いつの間にかすべてが過去ものになり下がった。
◆
今日は機械式計算機のことをしゃべろう。
右側にハンドルがあり、これを右に回したり左に回したりすることで4則の計算ができる。
つまり、足す・引く・掛ける・割る・である。
緑色の湾曲したパネルに白いノッチがあり、これを下に引くことで数字を入力する。今右から2列目のノッチを5付近にスライドしてある。
つまり50を入力したということ、右側のハンドルを右回転すると50を一回下の数字の窓に置くことになる。
2回回すと50を2回置くことになる。お分かりだと思うがこれで50×2という計算ができる。答えは100である。
◆
つまり掛け算は足し算である。何回もするだけ。だということだ。分かるかなあ?。
そうすると
割り算は引き算であることもわかるよなあ。
つまりハンドルを左に回せば良い。分かるかなあ?。
ノッチのある所が入力した数値(この場合1234と入力した)
下に左と右に数値の窓があり、左に1234とハンドルで一桁ずつ加えて
下の右の窓に掛け算の答えが出る。
1234掛ける1234 答えは1,522,756となっておる。
置数は
◆
この計算機が、ワシらの部門には係に一台あてあったように思う。
加減も出来なくはないがソロバンに比べると非常にめんどくさい。
このためこのタイガーでするのは掛け算と割り算だ。
◆
ワシが測量の仕事をするときにはこれと、その他対数表という分厚い数字が集まった辞書みたいなのがあってソロバンで乗除の計算をしたぞ。
大学出てから土木の積算とか、構造物の応力の計算とかをするのだが、このタイガー計算機が大きな働きをしていたのだ。
とは言ってもワシが仕事をしだしたときにはこのタイガーも終焉を迎えていたのだ。絶滅危惧種
1課に一台ほどの希少さでキャノンの電気計算機がありましたぞ。
昔のラップトップパソコンほどの大きさで(つまり机の半分を占めるほど)一応キー入力だが表示は蛍光管が各桁に揃っていて、
一本の蛍光管には一文字表示、だから一桁に奥行き10本の蛍光管が詰まっている。
つまり0は手前に、9はうーんと向こうに映っている。赤字で美しかったぞ。
8桁も表示するのだから80本の蛍光管が必要だった。躯体が大きくなるわけだ。
◆
ワシは今年度の科学館の出し物にこれを考えている。(これってタイガー計算機のことですよ)
何か面白いアイデアが出てくるといいなあ。
◆
最後にとっておきの話。
この機械式計算機は何と、平方根が開けるのだ。
つまりルート2は1.414(ひとよひとよにひとみごろ)とか、ルート5は(フジサンロクニオームナク)など
それがどうした?ってか、どうもありません、100円ショップで売ってる計算機で出来ますもんね。