おやじ特別便

ひまじんおやじの日常

間引き

2014-05-24 17:06:48 | 日記・エッセイ・コラム
【今日の 人生を考える】

昨年バジルを栽培して収穫しジェノベーゼソースを作ったが、それの出来が良かったので
ビギナーズラックと言われないためにも(誰に?)
今年も再度種から挑戦する。

まるで、蕎麦を注文すると、「待っててくだせえ、いま蕎麦の種を蒔きますんでな」みたいな長い話だ。

春の終わり頃に蒔いた種が、ようやっと双葉の次の本葉になってきた。
この時期ぐらいで「間引き」をしないと成長が期待できない。

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しかし、「間引き」とは嫌な連想をする言葉である。
その昔、あるところにそこらじゅうの家で、親の養っていける人数を超えて子供が生まれてしまったために
「間引き」と言う「調整」をして飢えをしのんだ。といった話を思い出すのだ。
この小子化時代には考えられない話。長い歴史のほんのちょっと前のお話だ。

せっかく双葉を出したバジルに申し訳なく思いながら
一ますに一本しか育ててやれないので、他の成長の遅いものを引き抜くのだ。
辛い作業だ。しかしやらねばならんのだ。心を鬼にしてやるのだ(相変わらずオーバーか?)

間引き後の写真
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これで、ろくろく36株になった。十分な量だ。

間引いた芽は根を切り綺麗に洗い、夕飯に食べることにする。せめても・・・・・・・。

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この優しさがワシの弱みであるとは思っているが。
ワシの子供の頃を振り返ってみれば、
ワシの家は兄妹二人だったのだ。小子家庭であったので幸いワシの今があるのだ。
これがもう100年ほど前ならワシなどとっくに・・・・・・

バジルごときでいちいち人生を振り返ってしまう思慮深い、哲学的な暇なワシなのだ。フン