MrKのぼやき

煩悩を解脱した前期高齢者男のぼやき

2016年10月新ドラマ

2016-09-06 16:28:22 | テレビ番組

まずは 2016年7月クールのドラマを総括する。

今クールはリオ・オリンピックと重なり、

テレビでドラマを視るどころじゃなかったかも。

結果、視聴率一桁のドラマが続々(10%越えはわずかに3本)。

しかし今回の各ドラマの内容を見てみると

オリンピックがあってもなくても

大して変わりはなかったと思われる。

どのドラマも悲惨なまでの低レベルで

最初から制作側に気合が入っていなかったのかも。

初回放映時間の延長については以前より反対意見だが、

その初回の、冒頭の15分間こそが

肝心かなめなのではないかと考える。

ここで視聴者のハートを捕まえなければ、

即、低視聴率となってしまい、

一度そうなると、そこからの復活はむずかしそうだ。

今クールはこのツカミに失敗したドラマが多かった。

そんなわけで沈滞の一途をたどるドラマ界だが、

とりあえず今クールの各作品を、9月4日放送分までの

平均視聴率[関東地区・ビデオリサーチ社調べ]の

上位から順に解析してみたい。

(数字は平均視聴率、大河ドラマを除く)

Goッ!!

 

いやぁぁぁ~!!


①『家売るオンナ』 水曜22時~ 日本テレビ系(11.30%)

視聴率は獲れないと予想したが大外れ、今クール最高をゲット(とはいっても大した数字ではないが…)。日テレのこのドラマ枠は変人キャラな女主人公が定番となっているようである。今回は家を売る天才・スーパー不動産営業ウーマンの三軒家万智が超人的に活躍。『私に売れない家はありません』 『私が、家を売りました』 『Go!』 などの決めゼリフを無表情・無抑揚に繰り返す。我々が日常ではなかなかお目にかかることのできない “デキる美女” の北川と、そのへんにいくらでもころがっていそうな “使えないブス” のイモトアヤコとの落差が良かった。今回の高視聴率の MVP はイモトといえそうだ。家の購入に興味のない層にはウケないと踏んでいたのだが、家売る策略が破天荒過ぎて、それがかえって功を奏したのかもかもしれない。

 

②『刑事7人』 水曜21時~ テレビ朝日系(10.51%)

今回の第2シーズンはかろうじて視聴率10%をキープで、第1シーズンよりわずかに上回りそう。今作は、東山紀之、高嶋政宏、片岡愛之助、鈴木浩介、倉科カナ、吉田鋼太郎、北大路欣也の7人に塚本高史が加わり刑事8人?かと思いきや第4話で鈴木浩介演じる永沢圭太が殉職で無事7人に。豪華キャストを揃えた割にはスリルや感動が今一つ。メンバーの部署がバラバラというのも一体感に欠けなんとなく落ち着かない。今後シーズンを重ねるつもりならそのあたり改善の余地がありそう。

 

③『仰げば尊し』 日曜21時~ TBS系(10.30%)

元サックス奏者の寺尾聰が、問題生徒だらけの高校の吹奏楽部を指導し全国の頂点を目指す教師を演じた学園ドラマ。しかし、いかに先生が熱血だったとしても、あれだけの不良生徒たちがコロッといい仲間になるなど性善説に成り立つドラマ。ほとんどシロウトの集団が結集してわずかひと夏でものになるとしたら、必死に練習を重ねている全国の高校の吹奏楽部の生徒たちの憤りやいかに?元となった実話では全国大会金賞受賞まで2年かかったそうだが…。あげくに主人公の教師を進行癌にするなどベタな展開ながら、心にしみる“仰げば尊し”のメロディーが流れるとつい、うるっと…。ますます父親・宇野重吉に似てきた寺尾の健闘ぶりには素直に拍手。

 

④『はじめまして、愛しています。』 木曜21時~ テレビ朝日系(9.59%)

特別養子縁組をテーマにした作品で、尾野真千子と江口洋介演じる夫婦が運命的に出会った5才の男の子を自分たちの子として迎え入れ真の家族となれるよう奮闘する。江口がミョーに『一つ屋根の下』を彷彿とさせるくだけた演技をしていたが、これが逆に不自然。児童相談所のベテラン職員役の余貴美子の演技もわざとらしく、ドラマの重みに水を差した。この人もう少し上手だと思ったのだが…。ドラマは結局前半部分の冗長な足踏み状態に耐えきれず2話でリタイア。そこまでのところ、良くも悪くも遊川和彦らしさは感じられなかった(終盤に炸裂するのかも)。

 

⑤『好きな人がいること』 月曜21時~ フジテレビ系(9.09%)

桐谷美玲演じるパティシエの主人公の女性が高校時代の初恋の相手と再会し、彼が経営するレストランに住み込みで働くことになり、彼を含めたイケメン3兄弟と共同生活を送るうちに四角関係へと発展していくというラブコメディ。設定は2002年のフジテレビ系ドラマ『ランチの女王』にそっくり。このドラマでは『キッチン・マカロニ』に現れた竹内結子演じる麦田なつみが、鍋島4兄弟(堤真一、江口洋介、妻夫木聡、山ピー)との絆を深めていくというもの。このときの男優陣に比べると『好きな…』の方の男どもの何と希薄なことか!湘南を舞台にすれば良いというものではない。桐谷の演技力にも惹かれることなくあえなく轟沈。ドラマの出来は昨年の恋仲以下。

 

⑥『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』 火曜22時~ フジテレビ系(8.09%)
波瑠が演じる、心に闇を抱えた新人刑事・藤堂比奈子が次々に起こる猟奇殺人を冷静に解決していくというストーリー。凄惨でグロテスクな遺体の描写が、かつての『ストロベリーナイト』を彷彿とさせ、子供には全く見せられないドラマとなってしまった(本来、子供が起きてちゃいかん時間なのだが…)。波瑠は小栗旬の『BORDER』での検視官役も良かったが、こういった恋愛と全く無関係なドラマでオーラが増すタイプ。引き続きこの路線で頑張っていただきたい。

 

⑦『そして、誰もいなくなった』 日曜22時30分~ 日本テレビ系(8.08%)

大手コンピューターシステム開発会社のシステム開発研究員が突然自身のパーソナル・ナンバーを失い、社会から抹消されることになる。そんな男が、自分を裏切った者たちに復讐を図ろうとする物語。“登場人物が全員敵!” の設定のため、謎が次から次に噴出し理解がついていかない。ちんぷんかんぷんの状態で視聴を続けなければならないという苦痛。さらに窮地に立たされても笑顔を絶やさない?主人公役の藤原竜也に違和感。この人ホントに上手なの?ヒロミのセリフ棒読みは実力だろう。日曜の夜、こんな難解なドラマは見たくないものである。

 

⑧『せいせいするほど、愛してる』 火曜22時~ TBS系(7.77%)
企業の広報部で働く主人公・栗原未亜(武井咲)と同社の副社長・三好海里(滝沢秀明)との禁断の恋愛を軸に、複雑に絡み合う人間模様が描かれた。予想通り、“オジサマ” タッキーは個人的に無理。確かにイケメンなんだけど年齢を考えるとキモイ。ティファニーを前面に押し出したり、タッキーのエアギターなどビックリな演出を連発したり、何が言いたいのかさっぱりわからないドラマ。

 

⑨『営業部長 吉良奈津子』 木曜22時~ フジテレビ系(6.99%)

40過ぎの女性が育児休暇復帰後に仕事と家庭を両立させるために、降りかかる様々な問題を乗り越えようと奮闘する物語。で、第一印象は、松嶋菜々子、老けたな~。にもかかわらず、演技は『やまとなでしこ』の神野桜子そのまま。歳を重ねた分、人間味が増していれば良かったのだが…。会社は大手の広告代理店なのだろうが、ドラマではまるで中小の代理店な感じ。またベビーシッターに誘惑される夫役が原田泰造というのもどうも…。華やかに輝く松嶋に期待したはずなのに、後ろに子供を乗せたママチャリを漕ぐ自分勝手なオバさん姿を見せられた視聴者はがっかりしたのではないだろうか?

 

⑩『時をかける少女』 土曜21時~ 日本テレビ系(6.46%)

完全に期待外れ、オリンピックの関係でわずか5話で終了。原作の筒井康隆もよくこの内容で了承したものだ。いきなり黒島結菜演じる芳山未羽がタイムリープを乱用し初回から収拾がつかない状態に…。未来人の視点を取り入れたのはこれまでの作品と一線を画すものだったが、これほど原型をとどめないと若年層以外は視る気が失せたのでは?

 

⑪『HOPE~期待ゼロの新入社員~』 日曜21時~ フジテレビ系(6.19%)

満足な社会経験も学歴もない主人公が、総合商社の組織の一員として認めてもらえるようひたむきに仕事に向き合う姿が描かれた。しかしこの総合商社も小さな会社にしか見えずリアリティに欠けた(本当に本社?)。上司の遠藤憲一が主役なのではないかと思えるような展開だったが、主演の中島裕翔も目立つことなくそれなりに頑張っていた。スタッフが3名しかいない営業3課にどんな仕事ができるのか不明だが、そんな中、主任・安芸公介を演じた山内圭哉がなかなかいい味を出していた。現実味は乏しくとも、人間模様を味わうドラマとして見れば、それほど悪くはなかった?

 

⑫『グ・ラ・メ!~総理の料理番~』 金曜23時15分~ テレビ朝日系(5.70%)

エンドロールではじけるようなダンスを披露する剛力彩芽には敬意を表したいがドラマの内容は今いち。総理大臣の料理番・官邸料理人として総理官邸に入ることになった25歳の天才女性シェフ・一木くるみが人を動かす料理を追求する。くるみが抜擢された理由もよくわからなかったが、出される料理や気配りが人の心を動かすほどものかと疑問。とはいえ、レイト・ドラマでこの視聴率は健闘した方だろう。

 

⑬『神の舌を持つ男』 金曜22時~ TBS系(5.69%)

ひょんなことから知り合った3人の男女が謎の温泉芸者 “ミヤビ” を探し求めて日本全国の温泉宿を旅するコミカル・ミステリー。随所に演出・堤幸彦の作風は感じられるものの全くの不完全燃焼。今さら2時間サスペンスドラマをパロるのもどうかと思うのだが、随所に用意された小ネタも全くスベっていた。さらに、ガスクロマトグラフィーさながらに舌に乗せた物の成分がたちどころに判別できる特殊能力を持つ変わり者の主人公を向井理がうまく演じ切れていない。というわけで初回30分でリタイア。視聴率も惨憺たる結果に終わりそうで、完全な企画ミス。

 

それでは、ここから 10月からの秋ドラマ、

それぞれ詳しくチェックしてみたい。

 

フジ月9 10/17~ 『カインとアベル』 山田涼介(Hey!Say!JUMP)、桐谷健太、高嶋政伸、倉科カナ、他

兄にコンプレックスを抱く青年の成長と恋愛を描くヒューマンラブストーリー。カイン(兄)とアベル(弟)は、故ジェームズ・ディーンの出世作となったアメリカ映画『エデンの東』のモチーフとなった旧約聖書『創世記』第4章に登場するアダムとイブの子となる兄弟の名前である。旧約聖書では、神・ヤハウェがアベルの供物に目を留めカインの供物を無視したため嫉妬にかられたカインはその後、野原にアベルを誘い殺害する。その後、カインはヤハウェによってエデンの東にあるノドの地に追放され、カインはその地で街を作る。ドラマでは父親からの愛を切望する兄弟間の葛藤、反発、和解などが描かれるようだ。なお『カインとアベル』というタイトルでは、2009年2月18日から4月23日まで大韓民国SBSでドラマ化されている。山田涼介が演じる主人公・高田優は、父・高田貴行(高嶋政伸)が経営するデベロッパー会社・高田総合地所に勤めている。貴行は成績優秀な兄・隆一(桐谷健太)を寵愛し優には無関心だった。このことにコンプレックスを抱く優は父親に認められたいという気持ちが強くなっていた。ある日、優は東亜総合地所で働く女性・矢作梓(倉科カナ)と巡り逢う。出会いは最悪だったが、優は仕事や思いもよらぬ展開を通して徐々に彼女に恋愛感情を抱き始める。しかし、天真爛漫な性格で仕事に真摯に取り組む梓には兄・隆一も好意を抱いていた。複雑な恋愛模様、兄そして父との葛藤の中で、度重なる危機に直面する優が、一人の男として、そして一人の人間として変貌を遂げるべく疾走する。山田涼介主演は早々に決定していたようだが、他のキャスト選びに難航し企画が二転三転。9月に入ってようやく公表という混乱ぶりには、これ以上月9の落ち込みは許されないというフジの焦りが垣間見える。

 

フジ(関西テレビ)火9 10/11~ 『メディカルチーム レディ・ダヴィンチの診断』 吉田羊、伊藤蘭、吉岡里帆、相武紗季、白鳥久美子(たんぽぽ)、滝沢沙織、笛木優子、戸次重幸、庄野崎謙、池岡亮介、五十嵐健人、小林且弥、高橋克典、他

不振を極めるフジが火10のドラマ枠を撤廃、2015年1月期の中谷美紀主演『ゴーストライター』以来 1年半ぶりに火9枠を本ドラマで再開。このドラマは、原因不明の病気に苦しむ患者たちを救うべく、女性医師たちが真摯に患者に向き合い、原因を解き明かし、寄り添う姿が描かれる。吉田羊演じる主人公は東光大学病院解析診断部の医師・橘志帆。西東京総合病院に脳神経外科医として勤務していたが、手術中に幻覚を見たことから医師を辞める決意をする。しかし、かねてから志帆の医師としての能力を高く評価していた、かつての恩師であり、現在は東光大学病院院長を務める北畠昌幸(高橋克典)に説得され、診断医として東光大学病院解析診断部に招かれる。志帆には、“患者を救いたい” という気持ちが強く真っ直ぐな性格で正義感も強いため熱くなり過ぎて暴走してしまうこともある。くせ者ぞろいの解析診断部の女性医師たちと時にぶつかり合いながらも力を合わせて原因不明の病気の謎を突き止めていく。解明できない疾病の原因を特定、究明する解析診断部に配属されたメンバーは全員女性から構成されていた。メディカルチーム “レディ・ダ・ヴィンチ” のスタッフとして、一匹狼の天才外科医・新田雪野に相武紗季、研修医・田丸綾香に吉岡里帆、救命救急から志願してきた里見藍に白鳥久美子、イケメンでリッチな男を狙っている病理医・植松結衣に滝沢沙織、上司の腰巾着の神経内科医・村上夏海に笛木優子。さらに、志帆の着任によって自身の地位が脅かされることになったことから彼女を敵対視する解析診療部の部長・岩倉葉子に伊藤蘭。岩倉と裏で手を結び、北畠を失脚させようと目論む事務長・佐々木進也に戸次重幸、研修医の綾香に思いを寄せる MR・宮部航平に庄野崎謙、雪野に深いかかわりのある心臓外科医・高杉祐樹に小林且哉。解析診断部が医療ミステリーに立ち向かう姿を1話完結で描きながら、縦線では志帆の閉ざされた過去と秘密が明らかにされていく。解析診断部の活躍をめぐる人間ドラマが展開される。

 

TBS 火10 10/11~ 『逃げるは恥だが役に立つ』 新垣結衣、大谷亮平、古田新太、石田ゆり子、星野源、藤井隆、真野恵里菜、成田凌、山賀琴子、宇梶剛士、富田靖子、他

原作は2012年より『kiss』(講談社)に連載されている海野つなみの同タイトルの漫画。『逃げるは恥だが役に立つ』は、ハンガリーのことわざ。新垣結衣演じる主人公の森山みくりは、大学院まで卒業したが就職難で派遣社員をしていた。しかし派遣切りに遭い、無職の身となってしまう。求職中の娘を見かねた父・栃男(宇梶剛士)は、家事代行サービスを利用していた元部下・津崎平匡(星野源)が折りよく代行会社を替えようとしていたところを頼み込んで、週1回の仕事を取り付けてくる。超マジメだが気難しい性格で、これまで彼女がいたことのない津崎はあまり他人に構われることを好まなかったが、みくりとは適度な距離感を保って良好な関係を築く。だが、定年を機に田舎へ引っ越すというみくりの両親の願望が実現することとなり、現状を維持したいみくりは津崎に “就職としての結婚” を持ちかける。その提案にメリットを感じた津崎は了承し、2人は “契約結婚” という道を選ぶ。当初は雇い主と雇用者の関係だった二人が一つ屋根の下で暮らすことでお互いに意識し始めるようになっていくというラブコメディ。津崎の会社の後輩で、誰もが認めるイケメンの風見涼太役には、韓国で俳優として活躍中で今年4月からは日本でも活動を開始した “第二のディーン・フジオカ” と注目されている大谷亮平を抜擢。涼太は女性にモテるが結婚に対して冷めた考えを持つ。みくりの心にも嫌味なく入り込み、津崎の心をやきもきさせる“恋敵”となり徐々に契約夫婦の関係を揺るがす存在となっていく。また、なぜかやたらとみくりと津崎の関係を詮索する津崎の同僚・沼田頼綱に古田新太。料理上手で勘が鋭く、津崎に想いを寄せるゲイのようなふるまいを見せる。さらに、みくりの叔母であり親友でもある独身アラフィフの “百合ちゃん” こと土屋百合に石田ゆり子。そのほか、津崎の同僚・日野秀司に藤井隆、みくりの母親・森山桜に富田靖子、みくりの親友で、波乱万丈な人生を送る元ヤンの田中安恵に真野恵里菜、百合の会社の部下でイケメンの梅原ナツキに成田凌、同じく部下の堀内柚に山賀琴子。日テレ水10枠に登場してきそうなドラマだが TBS がどのように仕上げるだろうか?

 

テレ朝水9 10/12~ 『相棒(15)』 水谷豊、反町隆史、、仲間由紀恵、石坂浩二、川原和久、山中崇史、他

冠城亘(反町隆史)が 2 シーズン目に突入。昨年の 『season 14』 より登場した反町隆史演じる冠城亘だが、最終回で所属先の法務省を事実上のクビになってしまい、警視庁に飛ばされてしまう。これまで杉下右京(水谷豊)から“同居人”と呼ばれていた冠城だったが、『season 15』 では警察学校での研修を終え、めでたく警視庁の職員となり、右京の右腕となって真の「相棒」となるべく活躍、と思いきや、今回の配属先は特命係ではなく、『総務部広報課』。そこの課長・社美禰子(やしろみやこ)を演じるのが 2 シーズンぶりの出演となる仲間由紀恵。この人事をめぐって冠城と美禰子は噂の的になる。一方、これまでの経緯から、右京と美禰子は因縁の仲にあり、美禰子、右京、冠城の間で波乱含みの三角関係を展開しながら、事件の解決に当たっていく。とりあえず反町のクビは繋がった…、が次シーズンの保証はなし?

 

日テレ水10 10/5~ 『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』 石原さとみ、菅田将暉、他

原作は宮木(みやぎ)あや子の小説 『校閲ガール』。おしゃれ大好きでスーパーポジティブな女性・河野悦子(石原さとみ)は、夢のファッション編集者を目指し出版社に入社。しかし、配属されたのは、原稿などの内容の誤りや不備な点を調べ修正する超地味な仕事を担当する校閲部だった。そんな悦子だったが、地味な校閲の仕事を超えて大暴れ。小説の些細な点が気になって舞台となっている北海道に直行、週刊誌が追う事件の真実を確かめるために現場に潜入取材、矛盾点を作家に訴え内容の大幅な変更を迫る、などなど。地味な仕事でありなが ら『あれ?この仕事、地味にスゴイ?』。ど派手ファッションという戦闘服に身を包み校閲の仕事に立ち向かう。石原さとみの機関銃のような早口毒舌が目に浮かぶようである。またファッション大好き女子である主人公がドラマで身に着ける秋冬ファッションも季節的に見もの。なお悦子が一目惚れしてしまう大学生・折原幸人に菅田将暉。この枠前作の『家売るオンナ』第5話でちゃっかり校閲部で働く地味な独身OLを登場させたのはこのドラマの伏線だったと思われる。

 

テレ朝木9 10/13~ 『Doctor X~外科医・大門未知子~第4シリーズ』 米倉涼子、内田有紀、岸部一徳、勝村政信、滝藤賢一、草刈民代、田中道子、吉田鋼太郎、生瀬勝久、西田敏行、他

“群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い、専門医のライセンスと叩き上げのスキルだけを武器に突き進む” フリーランスの外科医・大門未知子が2年ぶりに戻って来る。引き続いて “異色・孤高・反骨の天才外科医” を米倉涼子が演じる。今シリーズでは、医療の本質を見失って「病院の格付け」に躍起になる“白い巨塔”に、未知子が挑むことになる。今回の戦いの舞台は、宿敵・蛭間重勝(西田敏行)率いる国内最高峰の大学病院「東帝大学病院」。本病院は、第1シリーズの「帝都医科大学付属第三病院」、第2シリーズの「帝都医科大学付属病院」を傘下に従える本丸である。国内最高峰の大学病院として君臨しながらも、さまざまな隠ぺい行為や医療ミス、派閥闘争などで評判がガタ落ちになっていた。この病院の新院長に就任したのが、未知子に積年の恨みを抱く蛭間だった。そんな男が牛耳る戦場に、未知子は “ある人物” を介して雇われることになる。医局が弱体化し、経営部門が支配力を強める中、ブランド力のある医師だけが病院経営のためだけに残っていくただの “企業組織” と化した大学病院で横行するパワーゲームに、失敗しない女・未知子が立ち向かっていく。第4シリーズとなるが、よくネタが尽きないものである。

 

フジ木10 10/13~ 『Chef~三ツ星の給食』 天海祐希、小泉孝太郎、川口春奈、荒川良々、池田成志、市川しんペー、伊藤修子、豊原功補、友近、遠藤憲一、他

オリジナル脚本作品。天海祐希演じる主人公の星野光子は日本だけでなく世界中から注目される三ツ星レストランの天才女性シェフ。男性社会ともいわれる料理の世界で、厳しい修業時代を強靱な体力とタフなメンタルで乗り切り、パリの名だたるフレンチレストランで修行し、数々の有名コンクールで優勝。帰国後は、銀座の有名フレンチレストラン「La Cuisine de La reine」の総料理長に就任。繊細な味覚と他の追随を許さない創造性で次々と新たなレシピを生み出し、世界有数のトップシェフまで上り詰め、同レストランは三ツ星を獲得。メディアにも度々取り上げられ、最近ではテレビ番組でコメンテーターも務めるスター的存在となっていた。そんな光子の料理を求めて世界中のグルメが店に訪れ、予約は3年待ち。自分の料理に絶対の自信を持つ光子は “自分の料理を残す客など世界に存在しない” とすら思っていた。しかしある日、彼女はレストランのオーナーとトラブルを起こしクビになる。その後、オーナーによる妨害と高すぎるプライドが災いし、なかなか新しい店が見つからない中、テレビ番組の企画で“学校給食”を作ることになる。学校給食など彼女にとっては簡単なことと思っていたが、栄養・経費・味覚の違いなど、多くの壁にぶつかり失敗の連続。しかも、その過程をテレビで放送されてしまい世間に知られるところとなる。しかし、めげることなく奮起した光子は、子どもたちに「美味しい」と言ってもらうため、さらには失った星を取り戻すため、天才シェフの給食作りに打ち込み前向きに人生を切り開いていく。同じく天海が主役を演じた2012年の『カエルの王女さま』のシェフ版のような作品か。

 

TBS金10 10/14~ 『砂の塔~知りすぎた隣人』 菅野美穂、松嶋菜々子、岩田剛典(EXILE / 三代目 J Soul Brothers)、田中直樹、津田寛治、横山めぐみ、堀内敬子、ホラン千秋、木村祐一、上杉柊平、光石研、佐野勇斗(M!LK)、川津明日香、他

タワーマンションを舞台に、ある悪意を持った隣人が、そこに住む主婦たちの “プライド” や “虚栄心” “嫉妬” など闇の感情を巧みにあやつり、主人公をマンション内で孤立させ、緻密なシナリオで追い詰められていくオリジナル・サスペンスドラマ。4年ぶりに主役を演じる菅野美穂扮する主人公・高野亜紀は、平凡だが幸せな主婦。最新鋭のセキュリティに守られたタワーマンションに引っ越し憧れの新生活をはじめた矢先、自宅でフラワーアレンジメント教室を開く佐々木弓子(松嶋菜々子)と出会う。高野家のひとつ上の階に住む弓子も1か月前に引っ越してきたばかりだったことから、プライドが高く虚栄心や嫉妬に満ちたタワマン主婦グループに馴染むことができないでいた亜紀はすぐに仲良くなる。誰にも優しく上品で優雅な弓子は、亜紀にとって頼れる存在となっていた。しかし弓子には隠された裏の顔があった。タワマンにはびこる “強制ハロウィン” “地獄のランチ” “フロア差別” “ゴミ出しにも正装” …傍目には滑稽にも見えるそんなアクの強い女たちの生態を弓子は巧みに利用し、思いもよらない方法で亜紀を追い詰めていく。そんな時、世間を騒がす連続誘拐事件が勃発。誘拐事件の犯人像と、弓子との間に怪しい共通点が見え隠れする。果たして亜紀は家族を守ることができるのか?そのほかのキャストは、亜紀の夫・健一に田中直樹、亜紀の長男・和樹に佐野勇斗、子どもたちが通う体操教室のコーチで、亜紀に想いを寄せる幼馴染み・生方航平に岩田剛典、タワマン最上階のセレブ夫婦に津田寛治と横山めぐみ、それぞれワケありな感じのタワマン主婦に堀内敬子とホラン千秋、健一の上司に木村祐一、連続誘拐事件を捜査する若手刑事に上杉柊平、先輩刑事に光石研。仲間由紀恵の『美しい隣人』のようなテイストか?

 

テレ朝金 11:15(金曜ナイトドラマ) 10/21~ 『家政夫のミタゾノ』 松岡昌宏、清水富美加、柴本幸、堀田茜、平田敦子、余貴美子、他

ふざけたタイトルである。松岡昌宏演じる三田園薫は家政婦紹介所に所属する家政婦ならぬ家政夫。男だが派遣先では女装で業務にあたる。寡黙で神出鬼没、何を考えているのかわからない不気味な一面を持つが、男性ながらに掃除・洗濯・料理・子守など家事全般を完璧にこなす “一流家政夫” で派遣先の家族からの信頼も厚い。しかし彼が掃除するのは家の汚れだけではなく、派遣先の家庭・家族に巣食う “根深い汚れ” までもスッキリ落とすのだった。彼が派遣される家庭は、世間的には “勝ち組” と呼ばれる、プライドが高く、傲慢で、身分の低いものを見下す鼻持ちならない人間ばかりだった。そんな家庭に隠された秘密を知ることになる三田園は、その秘密を暴くべく罠を張り、密かに、歪んだ家庭の化けの皮を引っ剥がしていく。そして家族関係を崩壊させる“最後のひと押し”を…。しかし、そうすることによって結果的に家族の再生を促すきっかけとなり、抱えていた問題が解決することとなる。ミ三田園が所属する家政婦紹介所の所長、結頼子に余貴美子、同じ家政婦紹介所に所属する派遣家政婦を、清水富美加、柴本幸、堀田茜、平田敦子らが演じる。なお、劇中では毎回、“すぐに役立つ家事スキル” が紹介されるのだという。

 

日テレ土9 10/8~(episode 0〔昨年のドラマの総集編〕を9月3日・10日・17日オンエア) 『THE LAST COP/ラスト・コップ』 唐沢寿明、窪田正孝、宮川一朗太、田山涼成、和久井映見、マギー、佐々木希、桜井日奈子、武田玲奈、伊藤沙莉、松尾諭、佐野史郎、他

日本テレビと動画配信サイト『Hulu』との共同制作による。ドイツの人気刑事ドラマ『DER LETZTE BULLE』(英題:THE LAST COP)を日本でリメイク、2015年6月19日に『金曜ロードSHOW!特別ドラマスペシャル』としてEpisode 1が放送され、放送終了後『Hulu』でEpisode 2が配信開始され、同年7月24日まで毎週金曜日に6週連続で配信された(全7話)。今回その続きが地上波で連続ドラマ化される。2015年6月、捜査中の事故で昏睡状態となった男・京極浩介(唐沢寿明)が30年ぶりに目を覚ました。“昭和感覚” そのままの熱血刑事の京極は、横浜中央署の若手刑事・望月亮太(窪田正孝)をバディとして、30年前に追っていた凶悪犯 『カグラ』 とその組織を壊滅し、時間を超えた因縁にケリをつけた。それから一年。京極と亮太は相変わらず同じ部屋で一緒に暮らしていた。亮太と結衣(佐々木希)は間もなく交際1年になるが、京極は頑なに二人の関係を許してはいなかった。京極の元妻・加奈子(和久井映見)は鈴木誠(宮川一朗太)と夫婦円満で幸せに暮らしていたが、京極、亮太を招いての 『気まずい晩餐会』 も月に1度のペースで開かれていた。京極と亮太は、この1年、幾多の凶悪事件を解決に導き、亮太も1年前の草食系のお坊ちゃんから嘘のような変貌を遂げていた。ルール無視、強引で破天荒な二人の捜査方法は、時に問題となっていたが、今や神奈川地区ナンバーワンの圧倒的な検挙率と貢献度からすべて黙認されていたのである。『横浜中央地区にとんでもない “スタジャンと痩せマッチョ” のコンビがいる』それは警察のみならず、裏社会でも噂になっていた。昭和肉食デカと平成草食系刑事の凸凹コンビによるとんでもアクション・コメディ。果たして万人受けするかどうかがカギ。

 

NHK日8 継続中 大河ドラマ 『真田丸』 堺雅人、鈴木京香、小林隆、竹内結子、山本耕史、片岡愛之助、新納慎也、中川大志、大泉洋、長澤まさみ、草刈正雄、高畑淳子、木村佳乃、藤本隆宏、中原丈雄、藤井隆、内野聖陽、近藤正臣、斉藤由貴、藤岡弘、吉田羊、高嶋政伸、遠藤憲一、西村雅彦、寺島進、他

山本耕史や片岡愛之助がシリアスに頑張っている一方で、コントなセリフがオンパレードなコメディ時代劇。今回の大河ドラマ、一体どういうコンセプトで制作しようとしているのだろうか?だんだん視るのが苦痛になってきた。が、もうあと少し。ここまできたら最後まで我慢して見届けることにしよう。

 

TBS 日9 10/16~ 『IQ 246~華麗なる事件簿~』 織田裕二、土屋太鳳、ディーン・フジオカ、中谷美紀、真飛聖、矢野聖人、篠井英介、寺島進、宮尾俊太郎、他

北鎌倉を舞台にIQ246の天才が難事件を膨大な知識と鮮やかな推理で解決する本格ミステリー。織田裕二演じる主人公の法門寺沙羅駆(ほうもんじしゃらく)は、犯罪研究に力を入れてきた学究派貴族の家系の末裔で、代々受け継がれてきたIQ246の頭脳を持つ“天才”。生活に困ることはなく暇を持て余し、常に自らが解くに値する “美しい事件” を求めてさすらっている。その沙羅駆のために調べ物をしたり、推理をしたり、時には身体を張って守ったりと沙羅駆の片腕となる法門寺家の執事・賢正(けんせい)にディーン・フジオカ。外の世界の一般常識については沙羅駆よりは少し詳しく、沙羅駆が迷惑をかけた相手に対してフォローする。アスリートばりの運動能力を持ち武芸のたしなみもあり、沙羅駆を守るためならその肉体が傷つくことも厭わない。沙羅駆を警護するために警視庁捜査一課から派遣された猪突猛進型の刑事・和藤奏子(わとうそうこ)に土屋太鳳。頭脳は平凡だが体力には自信があり、男女問わず惚れっぽい恋愛体質。そして沙羅駆の推理能力に魅了される風変わりな法医学専門医で監察医の森本朋美に中谷美紀。沙駆羅の事が好きだが冷たくあしらわれる。それでも彼から頼まれると嫌とは言えず、色々融通してしまう。久々の織田裕二がIQ246の天才とは、ちょっと無理がある気がするが、ミステリー好きなファンには楽しめるドラマになるかも?

 

フジ 日9 10/9~ 『キャリア』 玉木宏、瀧本美織、高嶋政宏、白洲迅、半海一晃、知花くらら、平山祐介、勝矢、松本岳、田中美奈子、柳沢慎吾、近藤正臣、他

キャリアの警察署長が署員たちに軽んじられながらも現場に出て独自の捜査方法で事件を解決するオリジナル脚本のコミカルヒューマン刑事ドラマ。玉木宏演じる主人公・遠山金四郎はキャリア警察官ながら、ひょうひょうとした性格で、気になることがあると自ら街に出て事件を解決しようとする現代版 “遠山の金さん”。共演には、遠山と対立するノンキャリアのベテラン刑事・南洋三に髙嶋政宏、早く一人前になりたいと思いながら空回りする女性刑事・相川美里に瀧本美織ら。1話完結で事件を解決していく。警察署長・遠山の思いは、警察は市民から身近な存在であること、そして犯罪の起こらない街にすること。それゆえに街の異変には敏感で、街で出会った人々にも気軽に話しかけていく。街に出て捜査する時は警察署長とは思われない服装のため、彼が署長だと気づく人はいない。何事も自分の目で確かめないと気が済まない性格の遠山は、捜査員たちの目線からは見えないもの、一見関係なさそうな意外な事柄から事件解決の糸口を見い出していく。しかし捜査員たちからは現場の常識に当てはまらない遠山の捜査は迷惑がられ、対立は深まるばかりだった。捜査のやり方や考え方も全く違う3人が、反発し合いながらも、認めあえる仲間へと成長していく姿が描かれる。毎回事件解決後、遠山が(遠山桜ではなく?)身分を明らかにする “お約束” のシーンがご覧いただけるそうである。

 

日テレ 日10:30 10/9~ 『レンタル救世主』 沢村一樹、藤井流星(ジャニーズWEST)、志田未来、他

“レンタル救世主” とは、期間限定、料金加算方式の支払いにより、『あなただけの救世主』を借りることができるサービス。ただし、レンタル期間を1秒でも過ぎた場合には『赤の他人』になるため、その都度支払いが必要。『助けてほしい、でも頼める人がいない…』そんな人にうってつけの画期的サービス。期間限定の依頼でどんな無理難題もこなす、新機軸の『レンタル会社』。しかし、この会社の人間は決して救世主などと崇められるようなやつではない。沢村一樹演じる主人公の明辺悠五は、超お人好しな性格で、妻子を抱えながら借金を返すため、命をかけて救世主をさせられることになる。明辺と同じく救世主の一人・葵伝二郎(藤井流星)は超目立ちたがりな性格で “スポットライト症候群” がたまに傷だが腕っぷしは強い。明辺と一緒に様々な問題を解決していく。そんな二人の初仕事で救い出されたのが謎の少女・百地零子(志田未来)。家出した元お嬢様のようだが、以後二人に関わっていくことになる。『ゆとりですけどなにか』に出てきた “レンタルおじさん” は話を聞いてくれるだけだったのでそれとはちょっと違うようだが、一話完結で毎回すっきりできそうなのでそこそこ視聴率は獲れるかも?(日曜夜はこうでなくっちゃ!)

 

暑かった今年の夏も、

そして、ことごとく低レベルだった夏ドラマもようやく終わり…

秋ドラマでは、ここに記載した13本のうち、

医療系2本、警察・事件もの4本と堅実な路線も多い。

個人的には石原さとみのドラマ(日テレ水10)に期待したいが

果たして秋の夜長をドラマで楽しく過ごすことができるだろうか?

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