MrKのぼやき

煩悩を解脱した前期高齢者男のぼやき

弁当を温めないで

2008-04-18 22:30:59 | 食・レシピ

日頃から、健康に十分留意しているとはいえない MrK だが、

一つだけこだわり続けていることがある。

コンビニのレジで『お弁当、温めますか~?』と聞かれれば、

迷わず、『結構です』と答えること。

冷たいままで食べるか、

自宅であれば、別の容器に移してチンする。

弁当容器ごと電子レンジにかけて果たして大丈夫なのか、

という不安があるからだ。

しかし、幸い、コンビニ弁当やカップ麺の容器の

材料はポリスチレンが中心で安全ということになっている。

一方、計量カップ、哺乳瓶、缶製品の内張り、

給食用容器などに用いられているプラスチック材に使われる

エポキシ樹脂やポリカーボネイトには

化学物質のビスフェノールA(bisphenol A、BPA)

が含まれている。

これは熱や洗剤により溶出し体内に入る可能性があるという。

BPAは女性ホルモン(エストロゲン)類似物質として作用し、

生殖機能障害やがんを引き起こすと考えられている。

しかし、これまでの調査では、通常の食事で体内に入る

BPAはごく微量であり健康上の問題はないとする報告が

ほとんどであった。

ところが、今回の Washington Post 紙の記事である。

U.S. Cites Fear on Chemical In Plastics

(2008年4月16日)

連邦健康機関は昨日初めて哺乳瓶やCDなど

数多くの日常品に認められる化学物質が

がんやその他の深刻な異常を来たすかもしれないという

懸念を表明した。

国家毒性プログラム(National Toxicology Program)

によるこのレポートは、

6歳以上の93%の人で

尿に検出されるという化学物質、BPAに対する

これまでの政府の立場の転換を示すものだ。

昨年、外部の科学者を採用した別の専門委員会は

BPAの健康上のリスクを最小評価したが、

議会の調査によって、

この解析のために採用された会社もまた

化学工業界に関わっていたことが発覚。

これにより、その見解は厳しい批判を受けることとなった。

1950年代以来、BPAはプラスチック合成に用いられたが、

実験動物において、乳がん、前立腺がん、

女児における思春期早発、および行動異常との関連が

示唆されている。

レポートでは、BPAの健康に及ぼす影響についてさらなる

調査研究を求めている。

粉ミルクを飲む乳児は最もこの化学物質の被害を

こうむりやすいという。なぜなら、哺乳瓶だけでなく、

粉ミルクの缶の内張りに用いられる樹脂にも

BPAが含まれるからである。

非営利の Environmental Working Group の

上級科学者である Anila Jacob 氏は

「乳児達は二重に曝露されている」という。

カリフォルニア州やニュージャージー州などの

いくつかの州ではBPAの禁止を検討中とのことだ。

(記事要約終わり)

こうして見ると、日本の少子化の進行と

プラスチック製品の普及には関連があるのかも知れない。

日本人男性の精子数がこの20年間で激減して

いるのは明らかにおかしい。

それから、関係ないけど、

一食分でも、コンビニで済ませ、

食べ終わって片付ける時に気づく

残された膨大なプラスチック類のゴミの量には

あらためて驚かされる。

これまでの安全神話が、

化学工業界の自己調査によって誘導されていた可能性が

高かった、やっぱり安全じゃないかもしれない、という今回の顛末。

こりゃ、やっぱり、コンビニ弁当の加熱拒否はこれからも

続けた方がよさそうだ(それよりちゃんと作ってもらえよっ)。

コメント (2)
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