MrKのぼやき

煩悩を解脱した前期高齢者男のぼやき

ビミョ~語の達人

2008-04-04 21:43:11 | アート・文化

病院を訪れた今どきの若者への問診は大変だ。

「この前出した鎮痛薬で頭痛の方はどう?」

(若者)「ビミョ~」…

「夜は眠れるの?」、(若者)「ビミョ~」

「食欲はどうよ?」、(若者)「ビミョ~」

「痛いのか?痛くないのか?」、

そんな単純な質問に対して

明快な答えが返ってくることを期待していたら、

それがなんで「ビミョ~」なんだよっ!(怒)

「じゃぁ、もう薬、出さなくていいんだねっ?」、で、

(若者)「えっ?マジっすか?」…

会話にならないこんな微妙表現がまかり通るようになったのは

一体いつからのことだろう。

ま、そもそも日本語ってのが、

婉曲表現豊富な言語であるのは間違いないのだが…

断定表現を忌避する国民性が災いしてるのか。

それにしても、「……、みたいな~」とか「て、ゆうか~」などの

言い方や、断定文なのに語尾を上げる話し方など

あいまい表現がますます横行している。

お国のトップである、あのオランウータン総理が

ここんとこ毎日のように、『微妙語』を連発する時代である。

若者の使う『ビミョ~語』だけを責めることはできまい。

「つい口に出る『微妙』な日本語」の中で著者の濱田秀彦氏は

微妙語を無意識に使ってしまう危険性は

中高年ほど高いと述べている。

http://s02.megalodon.jp/2008-0404-1804-08/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080404-00000005-gen-ent
(ウェブ魚拓、YAHOO! JAPAN ニュース 日刊ゲンダイ)

オランウータンが最近頻回に発する、

「~すべきだと思いますよ」とか「何度も申しますように」は

遠まわしに相手をバカにしたようで、

嫌味なヤツとの印象を与えるそうだ。

あの人が発する、「ん?どうなんでしょうね?」も、

とってもいやらしく思うのだが、

長嶋さんの、「ん~、ど~なんでしょ~?」は

ちっともいやらしくないことから、

やっぱり言葉を発する人間の問題かぁ。

その他、「~ってものはだね」、「オレの若い頃は…」など

説教臭い『高飛車系』も敬遠されるのは当然だろう。

MrK 的にたまらんのは、「要は~」。

一回だけの使用なら納得もするが、

しつこいくらい「要は~」を連発するヤツ。

ちっとも要約になってないよ。

濱田氏によれば、むしろ話をまとめる能力のない人ほど

使いたがり、的外れなことを言うタイプが多いそうだ。

あと、「~って話なんですよね」できっちり話を締めた気になってる

尊大なやつ。

話にオチがなく、収拾がつかなくなった時に用いる常套句。

そのほかに、こんなのもどうよ。

いよいよ昨夜から始まった、『渡る世間は鬼ばかり』。

この中でしか聞くことのできない、

「~って道理はないでしょう」(笑)。

昨夜の2時間スペシャルでも、早速連発しており、

その回数を数えるのは大いに楽しかった(爆笑)。

さすがに『道理』がわかってらっしゃる脚本家の大先生は

違うと感心した。

自分のしゃべりの癖ってのはなかなか自覚できないものだし

他人から注意を受けることも少ないだろう。

一方で、しっかり陰口を叩かれるのは間違いない。

反芻しながら言葉を発する習慣を身につけるよう

努力してゆきたいと思う(ムリムリッ!)。

コメント (2)
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