ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

事件です!(9)

2012年05月07日 | 日記
格下相手に先を越されると、上級者でも意外と
弱いものである、と知ったのはゴルフ開始から
4年目のことでありました。

ある時、ほなさんをゴルフへ導いてくれた最初
の恩師、K師匠とラウンド中のことでありまし
た。ほなさんが打ったグリーン回りからのアプ
ローチの球が、カップに絡み、やがて向こう側
に周ると、カラン!と乾いた音を立てて転げこ
んだ時のことです。

先にグリーンオンさせ順番を待っていたK師匠
の顔が、おおっ!となり、
「ナイス パー」
とほなさんを称えた後、パッテングラインをか
つてないほど慎重に読み始めました。
ですが、弟子に先にパーをチップインで決めら
れると、K師匠といえど動揺が走っているのが
見てとれました。ゴルフは深層心理で動きます。

それでも、トップした挙句、カップに飛び込ん
だのなら気にならなかったことでしょうが、ほ
なさんのチップインは、ちょうどよい感じで測
ったように入ったのです。

結果、K師匠のロングパットに、いつもの切れ
は見えませんでした。返しのパットも一筋横を
走り、恩師はボギーとなってしまいました。シ
ングルプレーヤーといえど動揺するのだ、と分
かり驚きました。

同伴者とスコアを競い合っていないのに、実際
には、目の前で行われているプレーが、次の己
のプレーに大きな影響を与えるのがゴルフであ
ります。その後、ロングパットを先に決められ
ると、緊張のあまりショートパットを外す光景
は幾度もみてきました。

ただ流石だなと感じたのは、この時、K師匠は、
何事もなかったかのように、次のホールからパ
ーを捕り続けたのでした。なんの後遺症も残さ
ず、立ち直ったのはやはりシングルさんだから
という他はありません。

ほなさんはシングルさんではありません。
天下御免の「ライオン(110の王)」プレーヤー
であります。
それをイヤというほど、これから先、思い知ら
されることになりました。