ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

息子とラウンド(4)

2010年04月07日 | 日記
クジ順は最初がイシさん、次は私、三人目が息子
と決まりました。
先にスタートした組が二打目地点にいます。打ち
終わったのかカートがコトコト移動しましたのに、
まだ誰か居るのが見えます。早く退いてくれよ、
今日は混んでるからと思いつつ待っていると、何
か旗のようなものを振り出しました。

この動作の意味がよくわかりませんでしたが、あ
そこまでは飛ぶはずがないと、私らもティーショ
ットを打つことにしました。なにせ今日は60組
がラウンドするのですから。

アウトの1番は、少しだけ右カーブしているミド
ルホールです。右側は大きなネット、途中まで左
側はOBです。打ちすぎると池に突き抜けますが、
うちら程度の飛距離では絶対にありえません。

息子に、あの人の方向を狙うように言い、イシさ
んのショットを二人で見つめました。
イシさんは剣道の使い手で、ドライバーのような
長いものでも苦にせず、当てることができます。

慎重に短くもったイシさんは、ボールめがけてヘ
ッドを当てに行きました。スイングが少し早い!
と見えたその直後、ボールは高く上がり、左方向
へ飛んでいきました。
横で見ている私ら親子に判別できませんが、
「あ、OBだ!」
という、イシさんの寂しい声が耳に届きました。

朝練したという余裕が悪さしのたのかもしれませ
ん。ゴルフとは、そういう微妙なスポーツです。

息子はドライバーを持ちませんでした。手にして
きたのは、5番アイアンです。年に一度の練習、
年に一度のラウンドしかない彼は、アイアンでテ
ィーショトするという懸命な選択をしました。

「少しは大人になったなぁ」
と私が言うと、
「アイアンも危ない。ドライバーは打てないから」
と素直に答えました。
彼のティーショットは、ダフリながらもまっすぐ
フェアウエイへ飛んで行きました。勇気ある選択
はやはり正しかったのです。

息子とラウンド(3)

2010年04月07日 | 日記
イシさんは、ほなさんよりちょっとだけ年上
の会社員さんです。
ほなさんは昨年末時点で同じハンデでしたが、
イシさんは、今年から雨の日以外パブリック
コースを連日周ってから出勤する生活をして
いるらしく、腕はそうとう上げています。そ
の証が寄せにあらわれ、ワンパットであがる
ことが多くなりました。

前もってイシさんに、
「年に一度しかやらないからメッチャヘタで
 すが、それでもかまいませんか?」
と息子の腕前を正確に告げてありましたが、
それをどう判断されたかイシさん次第です。
まさか謙遜した言葉だと思ってないようにと
それを危惧しつつカートの場所にもどった所
にイシさんが到着したもようです。

「(パブリックを)今朝1回周ってきたわ」
開口一番に言ったイシさんに驚きました。
まだ7時40分なんですから、
「いったい何時から周ったの?」
とほなさん親子。
「5時過ぎから、、」
と言った口ぶりは、夜明け前からのラウン
ドは納得の内容であったことをうかがわせ
ました。

夜明け前から朝錬をやるなんざぁ、この人
すごい、凄すぎる、、、と一歩下がった私
達でありました。
ところがギッチョンチョン、
それが良い結果に結びつくかどうか、それ
はゴルフというスポーツの面白さ、奥深さ
であります。