思いもかけぬスコア

息子はボールをたくさん貰ったので、ティーショッ
トでいくら失敗してもいけると思ったようだ。
後ろがつかえない程度に、パターも何度かやらせて
4パット以上はどんなに長くても、
「それＯＫ！」
を出し、どんどん周った。

午前中のハーフから帰ってき、スコアカードを計算
すると、ほなさんは驚くなかれ「４４」だった。パ
ターが２打で入るからウンと楽だった。
こんなスコア、河川敷以外で見たこと無い。河川敷
はもとからパーの数が少ないのだ。
息子は「６７」で、年に一回なら上出来だ。

ほなさんは、昼飯を食べながら考えた。
午後も同じ４４ということは無いだろう。けれど、
今日の調子なら５０は切れるはずだから、去年から
念願の９５というスコアが出せるぞ、と思い、ひと
りほくそえんだ。

息子は、
「そのパットＯＫ！といわれないようにする。」
と思いを語った。息子は息子で、そう言われるのが
屈辱だったようだ。

少し早めにパター練習場へ行こうとしたら、先の組
がスタートしたので、それに着いていくことにした。
先は若い人たちの３人組だった。