スター・ピーノの見るが勝ち通信 その10です。
イケヤの知人のピーノさんが
いつも私を含めたご友人の方に送られているメルマガのお裾分けシリーズ。
『ミスター・ピーノの【見るが勝ち通信】』です。
海外滞在が長く、外国語にもご堪能な方です(日本人です)が、
一週間程度の感覚で物凄い量のものを見る、
読む、聴く。とにかく私もビックリ。
先日久々に実際にお会いしましたが、
あいかわらずエネルギッシュで、
毎週末のチケットがたぶん何ヶ月も先まで
用意してあるんだろうなと思いました。
今回紹介していただいた
ライクーダーとチーフタンズのCDは、買おうと思います。
読者の皆様、感想等ございましたら、
私が責任を持ってお伝えしますので
ぜひコメント欄にお願いします。
では、レッツゴー。
◇「Time is money 時は金なり」 ベンジャミン・フランクリンといえば、 US$100紙幣に描かれている人物で、記者⇒印刷業⇒図書館を設立⇒政治家で物理学者、合理主義者でCSR貢献と米国の独立時代の “なんでも屋”という印象が強いですが、彼は「アルモニカ armonica」 というガラス製の楽器を発明してます。 原理はグラスハープと同じで、 長い間“神経障害の噂”から衰退してましたが、最近復活しています。
URL ⇒ http://ytmusik.web.fc2.com/page/inst/inst_glass.html
◇吉祥寺にある喫茶店「boga」は、30数年前から近鉄百貨店(当時、 現:ヨドバシカメラ)の前にあって、中川イサトの「お茶の時間」(1973) のジャケット写真にも使われ、高校時代、吉祥寺経由で“寄り道”して 帰宅するときに何度か行った喫茶店でした(笑) その後セルフタイプ のカフェになっていたのは知ってましたが、1年ほど前から“イタリアン・ バル”に衣替え。 形態を変えながら、現在も“営業継続”なんですね。
URL ⇒ http://www3.hp-ez.com/hp/boga/page1
◇先月19日ニューヨークで亡くなった現代美術家の荒川修作さんは、 1995年岐阜県養老町に「養老天命反転地」という公園を作りました。 オープン直後、(ミーハーなもんで)その奇妙奇天烈、不思議な場所 に行った覚えがあります。 曲面に、わざと人間の平衡感覚を狂わす 建物や迷路があって、ゴム底のシューズを履いてもズルズルすべり、 腕力で自分の体を支える場面があったり、乗り物中心のTDLやUSJ などのテーマパークと違い“重力を感じながら歩く”冒険体験でした。
ご参考 ⇒ http://www.yoro-park.com/j/rev/index_a.html
【コンサート】
■「Yamaha Jazz Festival」 (アクトシティ浜松 大ホール、10/05/30 ★★★★)
ハママツ・ジャズ・ウィーク最終日。 第一部:佐藤允彦 & SAIFA、第二部:akiko、第三部:Mike Stern Trio(Dave WecklがDr)。 マイク・スターンの公開レッスン(「枯葉」のメロディー分析)を見たこと がありますが、彼はバークリーでも教えていた理論派ギタリストです。 トリオの演奏は、緩急自在のリズム隊に軽やかなギターが絡み合い、 “Groove(=ノリ)”を感じさせるハイテク演奏でDaveのドラムは圧巻。 サイン会で気軽に握手、撮影に応じるマイクのサービス精神も立派。
http://blog.goo.ne.jp/take16bb/e/90213fc358f61ea9013cf85825e6fd9a?fm=rss
【CD+DVD】
■The Chieftains + Ry Cooder 「San Patricio」 (★★★★☆)
米墨戦争(1846~1848)のとき、米軍から離脱してメキシコ軍の側で 闘った、アイルランド人のカトリック教徒中心の「聖パトリック大隊」(St. Patrick's Battalion)をテーマに、チーフタンズがライ・クーダーと組み CDを発表。 アイリッシュ、マリアッチ、ノルテーニョ、Tex-Mexの音楽 などしみじみと歌われる楽曲が多く、スペインの「ガイタ」(バグパイプ) やリンダ・ロンシュタットの歌声も魅力的。DVD付き米国盤には、録音 時のメイキングとリーダー:Paddy MoloneyとRy Cooderの対談を収録。
ご参考URL ⇒ http://www.hmv.co.jp/news/article/1001290038/
【演劇】
■イキウメ 「プランクトンの踊り場」(赤坂RED/THEATER、10/05/23 ★★★★)
今回“ドッペルゲンガー:Doppelgänger、分身”がテーマ。 夫の使い込みに怒り、実家に戻り離婚を求める妻(伊勢佳世)の前 に突然現れた夫(浜田信也)と、いつも通り会社に勤務するもう一人 の夫。背後の回転する大きな壁で転換(場所/人物)を行い、テンポ のいいセリフで笑わせ、謎解きも納得です。 主演女優、伊勢佳世の 演技・表情が素晴らしい!
⇒ http://www.ikiume.jp/index.html
【映画】
■プリンス・オブ・ペルシャ 時間の砂 <原題 Prince of Persia: The Sands of Time>(★★★)
古代ペルシャ軍が「アラムート」という都 を征服する際、手に入れた短剣と、その中に納められた「時間の砂」 を巡る冒険ファンタジー。 家族で安心して見れる典型的なディズニー 映画で、砂を使ったCGや特撮、モロッコで撮影された街並みや砂漠 の風景、ダチョウ・レースなどアッという間の二時間弱です。 ここまで 大スペクタクル映像なのに「えッ、これが結末?」と、ちょい肩すかし。
(音声注意) ⇒
http://www.disney.co.jp/movies/persia-movie/
【Book】
■伊藤まさこ 「あの人の食器棚」(新潮社、09/02/25 ★★★★☆)
料理や雑貨のスタイリストである著者が、19人のお宅にお邪魔して、 台所の食器棚+料理(レシピ付き)を撮影した本。面白いのは、棚に 置かれたお皿やコップや鍋から、十人十色、その人の生活が見えて くることで、その場で会話をしながら作り、お皿に盛られた料理はどれ もおいしそう(笑) 当たり前のことだけど、「器」は料理が盛られること によって、初めてその色の美しさと存在感が増すものなんですよね。
ご参考URL ⇒ http://www.shinchosha.co.jp/book/313871/
【オマケ、今週の気になった言葉】
■「道を歩かない人 歩いたあとが道になる人」
「新しい自分が見たいのだ 仕事する」
「おどろいて居る自分に おどろいて居る自分」
「此世は自分をさがしに来たところ 此世は自分を見にきたところ」
(by 河井寛次郎 1890-1966 <陶芸家>)
“ひとり言”とも”つぶやき”ともとれる、独特な「名文句」を残したのは、 島根出身で20世紀初頭(日用品のなかに美を見出す)「民藝運動」に かかわり、京都の窯で陶芸や木彫り、著作を残した河井寛次郎です。 「文化勲章」、「人間国宝」、「芸術院会員」などことごとく辞退し続け、 彼の作品である陶器、木彫りや家具(テーブル、椅子他)、調度品は、 自宅を改装した記念館で見ることができ、中庭には、当時使われてた 窯も残されています。
URL ⇒ http://hcn.plala.or.jp/fc211/sagi/
では。