木村 剛
『投資戦略の発想法』は名著で、何度も読んだ。
が、『投資戦略の発想法』の改訂版が本作を含んで二回あり、
今回は2008と年度も入って、巻末には投資カレンダーまである。
これは2009もでるな、という感じで、徳大寺有恒の「間違いだらけの車選び」を思い出させる。
基本路線は変わっていないのだが、現状分析が非常に悲観的で
「日本でまともな資産運用はできない」という論旨が濃い。
また、中長期的には日本経済に対して弱気である。
以下はメモである。
目標を決める
→ハッピーリタイアメントには5000万から1億円が必要
バランスシートを作る。
財産形成の基礎を学ぶ
ポートフォリオの中核は仕事
住宅ローンは借りない
→持ち家は財産形成上不利な選択
経済学の理論を知る
資本主義は必ず成長し続ける
長期間マーケットに居続ける
5分割ポートフォリオ
投資信託は勧めない
個別株をかうべし→自己流二十銘柄ポートフォリオ
財産防衛、うまい話はない。論より書面。政府にもダマされないようにしよう。
基本路線は同じ
木村剛の勧める本
1・敗者のゲーム チャールズ・エリス
2・ウォール街のランダムウォーカー
3・インデックスファンドの時代-アメリカにおける資産運用の潮流
4・ピーター・リンチの株で勝つ アマの知恵でプロを出し抜け
5・ピーター・リンチの株式投資の法則 全米ナンバー1ファンドマネージャーの投資哲学
6・株で富を築くバフェットの法則
7・お金を増やす本当の常識、シンプルで正しい30のルール 山崎元
8・ファンドマネージメントーーマーケットの本質と運用の実際 山崎元
9・投資は世のため自分のため 澤上篤人 長期運用の先に広がるおもしろい世界
10・投資信託にだまされるな 竹川美奈子
11・内藤忍の資産計画塾 アナタの人生目標をかなえる新・資産三分法
12・貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント ノーベル賞学者とスイス人富豪に学ぶ知恵
13・なぜ投資のプロは去るに負けるのか? あるいは、おカネ持ちになれるたったひとつのクールなやりかた
14・金持ちとうさん、貧乏父さん
15・リスクーー神々の」反乱 ピーター・バーンスタイン
木村剛の勧める5分割ポートフォリオ
● 銀行貯金
生活防衛基金として年間資質の二年分を持つ
● 外貨MMF
保険としての性格を重視しながら、リスク許容度の範囲内で多めにもっておく。外貨・外株は4割から5割が上限。
● 日本株式
本来の投資の主力。できるかぎり。20品目以上、5%以内にすることでTOPIXと同じぐらいの成績になる。
● 外国ETF
国際分散投資を意識し、リスクの範囲内で外貨MMF資金の一部を振り替えて購入する
● 日本国債
差し引いた残りで個人国債を購入する
木村剛の勧めるポートフォリオ
5分割ポートフォリオ
・日本株式30%
・日本国債10%
・外国ETF20%
・外貨MMF20%
・銀行預金20%
マネックス内藤忍の勧めるポートフォリオ
・日本株式30%
・日本債権10%
・外国株式20%
・外国債券20%
・その他20%
上記は過去のデータで平均リターン年率7%
最大リスクマイナス17.0%