原朋直さんのジャズトランペットコースに通ってます。もう二年を過ぎました。そこでいつも音楽やジャズに関わる素晴らしい話が聞けるので、読者諸氏にもおすそわけしています。
ちなみに、原朋直さんのレッスンノートは、こんな感じで書いてきています。
よかったらまとめてお読みください。
http://blog.goo.ne.jp/hoboike_diary/c/672018a64cffd906d0ee9d84ecc96a94
今回はトランペットのアンブシュアのお話。敢えて唇の両脇を固めて振動体の状態をいつも同じにする。というお話。
奏法について。自分のあったものを探してくださいと言いましたが、私が最近一生懸命研究して、やっと最近定着したのでご紹介しましょう。
口の脇の筋肉で支えましょうとか、張りましょうとかいうのを読んだことがありますが。僕は笑った感じのと言う風にジャズライフでも言ったんですが、紆余曲折あって、最近は気にしなくなっちゃったんですが。
ところが最近、あるところで情報を仕入れて上から下まで同じアンブシュアをするためにやったらうまくいって非常に吹きやすくなって持久力もついたのでご紹介します。
ここの筋肉ありますよね(口の横の筋肉)、これをグっと固定してします。大概の人はチューニングベーを出すときそういう顔をしているんですが、まんなかのソとか何もしなくてもでてしまうし、それよりしたはどんどん出るんですが。結局そういうことをすると、ここの形状(振動体)が変わるわけですね。厚さが変わるし、固さがかわるし。しわが増えてみたいな。それをここの筋肉でロックして吹くという。ボビー・シューが提唱している吹き方です。
バジングってありますよね、あれをボビー・シューは振動体のウォーミングアップのために、ここの筋肉を強くするためのトレーニングとしてやる、と彼は言いますね。(バジング実演、非常に綺麗ではっきりとした音が出る)全部鳴らします。ここで固めてニコっとして(バジングでピッチが綺麗に変わる)。彼はこれを1日3分とか、何分かやるといっています。それ以上やると振動体に非常に良くないので。それを毎朝吹く前にやると言ってました。
で吹く前にさっき言った、チューニングベーの時はサッとなるんですが、真ん中のソの音で、わざわざそうやって口を作って吹くとですね、ここが(振動体)がすごいリラックスします。唇の脇で固定されることで、振動体がいつも同じになります。
人間は感情で口角が変わります。嬉しいときは上がって、悲しいときは垂れ下がります。頑張るときは歯を食いしばりますね。うまくいって無くて歯を食いしばると最悪のアンブシュアができあがります。カッチンコチンの。それで吹くともの凄い空気がいるし、万が一震えてもペラペラの音がします。それをしないために、嬉しくても悲しくても動かない見たくやってみて。
ちょっとやってみましょう。ニコニコした感じです。気に入らない人と2時間いっしょにいなきゃいけなくて、無理やり笑ってるとここが疲れてきますよね。あの感じです。具体的に言うと奥歯でほっぺを噛んでいる感じです。ホントに噛んじゃダメですけど。
それでソを出してみましょう。
どうですか、わかんないですよね。
Question
それは、どんな低音でもハイトーンでも変わらない口で吹くということですか。
A
その通りです。僕も変わってしまったのでこれで。一日九時間ぐらい吹きたいと本気で思っているので、この方法をやってみています。まだ九時間は無理なんです。今日はかれこれ6時間。半分ぐらい吹いてるから3時間ぐらい、正味ワンステージやってるぐらいは吹いていると思います。でも今日はもうバテはじめて。
で、これを作って、見ていてください。(最低音から最高音まで同じ口で吹く)。
これは実はハイノートを吹くときに非常に便利なんですが、ローノートでキチンとできるようにならないと絶対にできない。この練習を普通、低い音が出れば高い音が出るって知ってるけど、低い音は出るから結局練習しないんですよ。これをですね、ローベーの下の音で阿呆のようにやると、出るようになります。これは本当です。
倍音
ソが一番倍音がなるんです。定次倍音というんです。教会とかでちゃんと倍音が出る人が吹くと、ソの音を吹くとまずオクターブ上のソの音が聞こえます。チリチリした金属音のように聞こえます。定次倍音というのは遠くへとんでいきますから、その音は遠鳴りします。遠くまで飛んでいくんです。水紋みたいに。聞こえると言うことですね。
その倍音をならすためには、発音体がいい感じでリラックスしていて柔らかいことが必要です。で、それをこういう形で作ってしまうわけです。これがプとかブリブリとか(バジング)にしないということです。
で、すぐにはできないと思うので、ソでまず形を認識します。どんな音がすればいいかというと、こんな音です。ちょっと金属の音がして芯のある丸い音です。こういう締まった音です。これで確認して、ローベーの音。これでわざわざ形を作って下のドを。(吹く)。シだしてください。その時に口が普通にならないように。
これはできるだけ長く。16拍やって、8拍休み。一番いいのは、息が無くなるまでやること。下のベーでやってみましょうか。mfで。僕ね、だいたい1分ぐらい吹けるんですよ。50秒ぐらいできるといいですよ。こういう風にやると伸びます。
口を固めているところは、力んでください。
これはある1つの方法です。
こうやって吹くのはクラーク・テリーとかマイルス・デイヴィスとかウィントン・マルサリスとか。クラシックの王道みたいな。低い音をバーっと出すのは簡単なんですが、薄いし汚いですね。こういう音が鳴ったら歯を空けてください。
このロングトーンをたくさんやってください。
僕どのくらいやってるかというと、基礎練習としてこれをやっています。で休憩して、次の練習をする前に又ロングトーンをする。ローノートのロングトーンばっかりやってるんです。
固定されて歯が空くと、何もできなくなります(これ以外の方法では)。でローノートがキチンとできるようになると、ハイノートはこれより簡単にできるようになります。口を開放して、空気のスピードを下とお腹を使ってあげてあげれば、ハイノートはローノートより簡単に出るようになります。
多分最初の数日は筋肉痛になると思います。
ちなみに、原朋直さんのレッスンノートは、こんな感じで書いてきています。
よかったらまとめてお読みください。
http://blog.goo.ne.jp/hoboike_diary/c/672018a64cffd906d0ee9d84ecc96a94
今回はトランペットのアンブシュアのお話。敢えて唇の両脇を固めて振動体の状態をいつも同じにする。というお話。
奏法について。自分のあったものを探してくださいと言いましたが、私が最近一生懸命研究して、やっと最近定着したのでご紹介しましょう。
口の脇の筋肉で支えましょうとか、張りましょうとかいうのを読んだことがありますが。僕は笑った感じのと言う風にジャズライフでも言ったんですが、紆余曲折あって、最近は気にしなくなっちゃったんですが。
ところが最近、あるところで情報を仕入れて上から下まで同じアンブシュアをするためにやったらうまくいって非常に吹きやすくなって持久力もついたのでご紹介します。
ここの筋肉ありますよね(口の横の筋肉)、これをグっと固定してします。大概の人はチューニングベーを出すときそういう顔をしているんですが、まんなかのソとか何もしなくてもでてしまうし、それよりしたはどんどん出るんですが。結局そういうことをすると、ここの形状(振動体)が変わるわけですね。厚さが変わるし、固さがかわるし。しわが増えてみたいな。それをここの筋肉でロックして吹くという。ボビー・シューが提唱している吹き方です。
バジングってありますよね、あれをボビー・シューは振動体のウォーミングアップのために、ここの筋肉を強くするためのトレーニングとしてやる、と彼は言いますね。(バジング実演、非常に綺麗ではっきりとした音が出る)全部鳴らします。ここで固めてニコっとして(バジングでピッチが綺麗に変わる)。彼はこれを1日3分とか、何分かやるといっています。それ以上やると振動体に非常に良くないので。それを毎朝吹く前にやると言ってました。
で吹く前にさっき言った、チューニングベーの時はサッとなるんですが、真ん中のソの音で、わざわざそうやって口を作って吹くとですね、ここが(振動体)がすごいリラックスします。唇の脇で固定されることで、振動体がいつも同じになります。
人間は感情で口角が変わります。嬉しいときは上がって、悲しいときは垂れ下がります。頑張るときは歯を食いしばりますね。うまくいって無くて歯を食いしばると最悪のアンブシュアができあがります。カッチンコチンの。それで吹くともの凄い空気がいるし、万が一震えてもペラペラの音がします。それをしないために、嬉しくても悲しくても動かない見たくやってみて。
ちょっとやってみましょう。ニコニコした感じです。気に入らない人と2時間いっしょにいなきゃいけなくて、無理やり笑ってるとここが疲れてきますよね。あの感じです。具体的に言うと奥歯でほっぺを噛んでいる感じです。ホントに噛んじゃダメですけど。
それでソを出してみましょう。
どうですか、わかんないですよね。
Question
それは、どんな低音でもハイトーンでも変わらない口で吹くということですか。
A
その通りです。僕も変わってしまったのでこれで。一日九時間ぐらい吹きたいと本気で思っているので、この方法をやってみています。まだ九時間は無理なんです。今日はかれこれ6時間。半分ぐらい吹いてるから3時間ぐらい、正味ワンステージやってるぐらいは吹いていると思います。でも今日はもうバテはじめて。
で、これを作って、見ていてください。(最低音から最高音まで同じ口で吹く)。
これは実はハイノートを吹くときに非常に便利なんですが、ローノートでキチンとできるようにならないと絶対にできない。この練習を普通、低い音が出れば高い音が出るって知ってるけど、低い音は出るから結局練習しないんですよ。これをですね、ローベーの下の音で阿呆のようにやると、出るようになります。これは本当です。
倍音
ソが一番倍音がなるんです。定次倍音というんです。教会とかでちゃんと倍音が出る人が吹くと、ソの音を吹くとまずオクターブ上のソの音が聞こえます。チリチリした金属音のように聞こえます。定次倍音というのは遠くへとんでいきますから、その音は遠鳴りします。遠くまで飛んでいくんです。水紋みたいに。聞こえると言うことですね。
その倍音をならすためには、発音体がいい感じでリラックスしていて柔らかいことが必要です。で、それをこういう形で作ってしまうわけです。これがプとかブリブリとか(バジング)にしないということです。
で、すぐにはできないと思うので、ソでまず形を認識します。どんな音がすればいいかというと、こんな音です。ちょっと金属の音がして芯のある丸い音です。こういう締まった音です。これで確認して、ローベーの音。これでわざわざ形を作って下のドを。(吹く)。シだしてください。その時に口が普通にならないように。
これはできるだけ長く。16拍やって、8拍休み。一番いいのは、息が無くなるまでやること。下のベーでやってみましょうか。mfで。僕ね、だいたい1分ぐらい吹けるんですよ。50秒ぐらいできるといいですよ。こういう風にやると伸びます。
口を固めているところは、力んでください。
これはある1つの方法です。
こうやって吹くのはクラーク・テリーとかマイルス・デイヴィスとかウィントン・マルサリスとか。クラシックの王道みたいな。低い音をバーっと出すのは簡単なんですが、薄いし汚いですね。こういう音が鳴ったら歯を空けてください。
このロングトーンをたくさんやってください。
僕どのくらいやってるかというと、基礎練習としてこれをやっています。で休憩して、次の練習をする前に又ロングトーンをする。ローノートのロングトーンばっかりやってるんです。
固定されて歯が空くと、何もできなくなります(これ以外の方法では)。でローノートがキチンとできるようになると、ハイノートはこれより簡単にできるようになります。口を開放して、空気のスピードを下とお腹を使ってあげてあげれば、ハイノートはローノートより簡単に出るようになります。
多分最初の数日は筋肉痛になると思います。
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