先々週末と先週末は浜松ジャズウイークというところにいた。先々週は週の半分ぐらい浜松にいたことになる。
半分ぐらいは取材の仕事であって、浜松ジャズウイークの企画運営の責任者である原田さんというかたに、いろいろお世話になった。
実はその原田さんという方はY社の社員として浜松ジャズウイークの企画運営に携わっているが、プライベートでは浜松でトップグレードと言うだけでなく、日本のレベルでも非常に高い水準と言えるビックバンド「ブルーノーツジャズオーケストラ」http://bluenotes.web.infoseek.co.jp/
の主宰者でもある。しかもそのビックバンドはすでに結成30周年以上の歴史を持っておりこれは本当に自慢だが、高校時代、トロンボーンの花島とともに、トランペットとして参加していたことがあるのだ。正直言って、良く入れてくれたと思います。ほとんど何も吹けなかったので。
で、今回は、ついに初めて仕事として原田さんと出逢ったという、とても感慨深い出来事でもあった。あちらは「あのはな垂れ高校生が髭なんか生やして生意気だ」というところだろう。
さて、それで僕が原田さんに電話でお願いしたのはWEB音遊人(http://www.yamaha.co.jp/myujin/)のわれら音遊人というコーナーの出演者で、その依頼をするときに「できるだけアマチュアで音楽を楽しんでいます、という感じの人がいいです」とお願いした。「たとえば仕事は医者だけど週末はミュージシャンみたいな」といかにもマスコミウケする感じの人選を無意識にお願いしていたわけです。
その時、僕は原田さんに叱られた。「イケヤクンさー。真剣に音楽を演奏している人で、僕はアマチュアだ、と思ってやっている人なんていないよ。だから『アマチュアとしての音楽とのつきあい方は?』みたいな質問は失礼だと思うよ、そんな方向だと誰も紹介できないな」と、非常に落ち着いた口調ながら、はっきりと言われた。
僕は恥ずかしかった。そうなのだ。オレは昨年の日経大人のバンド大賞の東京大会で演奏した時の、やり場のない苛立ちと怒りの正体を、原田さんに教えてもらった気がした。そしてマスコミ人が、記事にしやすい、ストーリーが作りやすいという意味で、アマチュアミュージシャンの「アマチュア性」や「家庭人として」「職業人(日経的にはビジネスパーソン)として」のことを強調する意味も分かった。
あのときの俺の怒りは、他のバンドが「アマチュア」であることを是認し、アマチュアだからできる「お笑い」「自己卑下」「とんでもないアウト・オブ・デートなこと」などに無批判であるからだったんだ。そしてそれを大いに評価するコンテストの在り方だったんだ。それといっしょにされることを心の底からイヤだと思った。
アマチュアと言う言葉が嫌なわけではないが、板の上に立って演奏するときに「僕はアマチュアです、ちょっとトチった感じがかわいいでしょ、ビジネスパーソンの時と別の顔でしょ」というのが、イヤだ。
板の上では、井上陽水がいようと、マイルス・デイヴィスがいようと、オレ(オレ達)がいようと同じなのだ。その視点から音楽とパフォーマンスを考えなくてはいけない。芸が甘くなる。
所詮、そういう態度は板の上に上がれば、すべての観客から瞬時に見抜かれる。あのとき、アレグリアとパイレーツをのぞくすべてのバンドがイヤだったし、一緒にされたくなかったのだ。
僕の高校以来のジャズと音楽の師匠である原田さんは、40の半ばを過ぎてもバカなオレを、またも真実の音楽の道を示してくれたのだ。もう決して浜松に足を向けて寝ることはできない。
しかも、25年ぶりに聴いたブルーノーツの演奏は、これまた涙が出るぐらい素晴らしいものだったのだ。
ライブの様子は又後ほどご報告します。
ブルーノーツジャズオーケストラのホームページは以下です。
http://bluenotes.web.infoseek.co.jp/
半分ぐらいは取材の仕事であって、浜松ジャズウイークの企画運営の責任者である原田さんというかたに、いろいろお世話になった。
実はその原田さんという方はY社の社員として浜松ジャズウイークの企画運営に携わっているが、プライベートでは浜松でトップグレードと言うだけでなく、日本のレベルでも非常に高い水準と言えるビックバンド「ブルーノーツジャズオーケストラ」http://bluenotes.web.infoseek.co.jp/
の主宰者でもある。しかもそのビックバンドはすでに結成30周年以上の歴史を持っておりこれは本当に自慢だが、高校時代、トロンボーンの花島とともに、トランペットとして参加していたことがあるのだ。正直言って、良く入れてくれたと思います。ほとんど何も吹けなかったので。
で、今回は、ついに初めて仕事として原田さんと出逢ったという、とても感慨深い出来事でもあった。あちらは「あのはな垂れ高校生が髭なんか生やして生意気だ」というところだろう。
さて、それで僕が原田さんに電話でお願いしたのはWEB音遊人(http://www.yamaha.co.jp/myujin/)のわれら音遊人というコーナーの出演者で、その依頼をするときに「できるだけアマチュアで音楽を楽しんでいます、という感じの人がいいです」とお願いした。「たとえば仕事は医者だけど週末はミュージシャンみたいな」といかにもマスコミウケする感じの人選を無意識にお願いしていたわけです。
その時、僕は原田さんに叱られた。「イケヤクンさー。真剣に音楽を演奏している人で、僕はアマチュアだ、と思ってやっている人なんていないよ。だから『アマチュアとしての音楽とのつきあい方は?』みたいな質問は失礼だと思うよ、そんな方向だと誰も紹介できないな」と、非常に落ち着いた口調ながら、はっきりと言われた。
僕は恥ずかしかった。そうなのだ。オレは昨年の日経大人のバンド大賞の東京大会で演奏した時の、やり場のない苛立ちと怒りの正体を、原田さんに教えてもらった気がした。そしてマスコミ人が、記事にしやすい、ストーリーが作りやすいという意味で、アマチュアミュージシャンの「アマチュア性」や「家庭人として」「職業人(日経的にはビジネスパーソン)として」のことを強調する意味も分かった。
あのときの俺の怒りは、他のバンドが「アマチュア」であることを是認し、アマチュアだからできる「お笑い」「自己卑下」「とんでもないアウト・オブ・デートなこと」などに無批判であるからだったんだ。そしてそれを大いに評価するコンテストの在り方だったんだ。それといっしょにされることを心の底からイヤだと思った。
アマチュアと言う言葉が嫌なわけではないが、板の上に立って演奏するときに「僕はアマチュアです、ちょっとトチった感じがかわいいでしょ、ビジネスパーソンの時と別の顔でしょ」というのが、イヤだ。
板の上では、井上陽水がいようと、マイルス・デイヴィスがいようと、オレ(オレ達)がいようと同じなのだ。その視点から音楽とパフォーマンスを考えなくてはいけない。芸が甘くなる。
所詮、そういう態度は板の上に上がれば、すべての観客から瞬時に見抜かれる。あのとき、アレグリアとパイレーツをのぞくすべてのバンドがイヤだったし、一緒にされたくなかったのだ。
僕の高校以来のジャズと音楽の師匠である原田さんは、40の半ばを過ぎてもバカなオレを、またも真実の音楽の道を示してくれたのだ。もう決して浜松に足を向けて寝ることはできない。
しかも、25年ぶりに聴いたブルーノーツの演奏は、これまた涙が出るぐらい素晴らしいものだったのだ。
ライブの様子は又後ほどご報告します。
ブルーノーツジャズオーケストラのホームページは以下です。
http://bluenotes.web.infoseek.co.jp/
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