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kan-haruの日記

がすてなーに 東京ガスの科学館見学

2006年10月18日 | ITと技術
10月13日の午後2時から、所属する部会の見学会で、平成18年6月から開館したばかりの豊洲の「がすてなーに ガスの科学館」(東京都江東区豊洲6-1-1 )を見学してきました。
科学館は、入場無料で、月曜日が休館で9時30分から17時まで見学ができます。

ガスの科学館へのアクセス
豊洲のガスの科学館は、東京メトロ有楽町線の豊洲駅または、平成18年3月27日に有明~豊洲間2.7kmが延伸開業した東京臨海新交通臨海線(ゆりかもめ)の豊洲駅から、西へ徒歩6分のところ(地図参照)にあります。
ガスの科学館の近くには、10月5日にオープンしたばかりのララポート豊洲もあり、人が出ておりました。このあたりは、以前は石川島重工の広大な跡地で、高層マンションの建設ラッシュの最中で都市開発が進められております。ララポート豊洲は、東京ドームの広さもあると云われ、さまざまなショップやレストラン、カルチャーの集積した大規模商業施設です。科学館の見学前の昼食を、ララポートで取り施設の一端を垣間見てきました。ララポートの裏側には、かなり広い公園があり正面にレインボーブリッジが見えなかなかの風景の良いところです。

以前にあったガスの科学館(東京都江東区豊洲6-3-16 )は、現在開通のゆりかもめ豊洲駅から2駅先の海寄りの市場前駅の近く(地図参照)にありました。以前の科学館の跡地あたりには、手狭となった築地魚市場が移転してくる予定となっております。

ガスの科学館の建築・設備
ガスの科学館の敷地は、およそ14400㎡で、建物は鉄骨鉄筋コンクリート造りの地上3階建ての延べ床面積が6470㎡あります。緑化として、2500㎡の屋上にはノシバのマットをべた張りし、地上の緑化には高・中木を500本、低木を6500本植栽してあります。



電気設備は、1450KVAの受変電設備と250KVAのディゼル発電機設備を備えてあります。
熱源設備には、100KWの燃料電池とガス焚きの排熱投入型吸収冷温水機があります。
科学館に設備された燃料電池は、富士電機製でりん酸形(PAFC)のもので、電池の電解質にはりん酸水溶液を使用し、燃料には改質したLPGなどが使われます。燃料電池の構造は、ガスを通しやすいように無数の穴の開いた燃料極と空気極の二つの電極に、化学反応の触媒の白金が散りばめられております。その間に電解質があり、これらが厚さ数ミリの板状に圧縮された単セル構造からなるもので構成されております。

ガスの科学館の展示フロワー
ガスの科学館の入り口を入ると、ガス気球の模型が展示してある吹き抜けのホールがあり、そこから展示フロワーに行ける50人乗の大型のエレベータがあります。

・屋上ひろば
展示フロワーは、7つのゾーンがあり、先ずは屋上にエレベータで上がり、海と周囲のビルの風景が眺められる屋上全体を芝で張りつめてあります。当日は、天気が良く太陽の光や風の匂いが感じられました。
屋上からの眺めも素晴らしく、日本ユニシス、石川島播磨重工(手前がララポート豊洲)豊洲センタービル新豊洲変電所やその他の数多くのビル群を見られました。

・2階展示フロワー
「ようこそポカの家へ!」コーナーでは、キッチン、リビング、バスルームで温度の魔術師・ガスがどんな働きをするのかを見て、「探検!!ワンダータウン」でガスがいろいろな町で活躍する様子を見ます。

・1階展示フロワー
「プカのひみつ」で、ガスの正体から、ガスの旅で家庭までの通り道を探ります。「エナジースタジオ」でガスの特長や性質を解き明かし、エネルギーや科学の世界を体験し、「ピカッとラボ」でマイホームや町ごとの発電などの環境と未来を考えた、燃料電池ガス冷却などの新しい使い方を考えます。

東京ガスのガス供給の変遷
東京ガス株式会社(東京都港区海岸1‐5‐20)は、創立が1885年(明治18年)で、1都8県の980万のお客へのガス供給量がおよそ130億㎥であり、ガス管の総延長距離が約5万1千Kmもある巨大企業です。

現在は無くなり存在しておりませんが、以前大森町の大森ガス工場のあった頃のガスの原料は、石炭で都市ガスを製造しており、朝満杯の大きな2基の円筒型のガスタンクが使用に従い減ってきて、夕刻を過ぎる頃には最小となる毎日見る風景は、とても子供時代の懐かしく生活に密着した哀愁のある想い出です。
石炭・石油を燃焼させてガスを製造すると、二酸化炭素、窒素酸化物や硫黄酸化物が排出し大気汚染の原因となるため、現在の都市ガスの主原料は天然ガスを使用しております。
1969年から導入されたメタンを主成分とする天然ガスは、不純物をほとんど含まないクリーンなエネルギーで、埋蔵量も173兆㎥あり供給の安定性が高いのです。天然ガスを使用するようになり、各地のガス会社では球形状のガスホルダーが見られるようになりました。

2010年を目指して東京ガスでは、燃料電池コージェネレーションシステムとガスエンジン発電によるマイホーム発電、超小型コージェネレーションや蒸気ボイラーの熱利用と、地域冷暖房のエネルギーサービスのワンストップ提供を策定していることなどが、ガスの科学館見学により勉強できました。

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1 コメント

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どうもありがとう (たなかまさひと)
2008-06-28 19:07:34
とても中が広くて人が走りやすくなりました。

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