kan-haru blog 2012 北信五岳の斑尾山(標高1381.8m)
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北斎が愛した小布施(続)
・浄光寺
岩松院から小布施の2つ目の古刹の浄光寺へは、せせらぎ緑道を山麓沿いに曲がりくねって進むと、フローラルガーデンからの道との交差点の正面が浄光寺(長野県上高井郡小布施町雁田676)で、雁田薬師と呼ばれて信仰を集めています。山号は浄瑠璃山、宗派は真言宗豊山派で本尊は聖観音が祀られています。創建は、730年(天平2年)に僧玄明が開山し、809年(大同4年)に坂上田村麻呂が北夷征定の際、戦勝祈願を行い見事願いが達成された為、堂宇を再建し境内を整備しました。
浄光寺大門前の道端に小林一茶の句碑があり、「山寺や畳の上の栗拾ひ」は1818年(文化15年)4月に春甫と雁田参りで詠んだ句です。なお、薬師堂の石段の途中にも「大栗は猿の薬禮と見へにけり」と詠んだ句碑があり、1819年(文政2年)9月の一茶が57歳の時の句です。

雁田薬師境内案内(小布施観光協会HPから)
浄光寺大門の左の大いちょうの前には湧水の御霊泉があり、小布施には小高くなだらかな雁田山が横たわっており、その雁田山山麓湧水群で崖錐端に湧く「沢清水」で水温は年間通して11℃~12℃であり、全国からお水くみのお客様がみえます。

浄光寺大門前の御霊泉(左:浄光寺大門前、中:御霊泉、右:御霊泉左手の池の奥が浄光寺本堂)
御霊泉の隣には池があり、その先にある現在の浄光寺本堂には、本尊の木造観世音菩薩、多聞天、不動明王、弘法大師、興教大師を祀ってあります。本堂は1879年(明治12年)に焼失しましたが、1976 年(昭和51年)に近くの旧都住小学校校舎の古材を活用して建てられています。また、御霊泉の隣にある山門には赤と白に塗られた仁王様が立ち、門を潜ると無造作に並べた野面積みの石段を150段ほど登ったところに薬師堂があります。

浄光寺本堂と山門(左:浄光寺本堂(HPから)、中:浄光寺山門、右:山門から薬師堂を望む)
薬師堂は、1408年(応永15年)に再建されたもので、茅葺の一重入母屋で三間四面の堂で、室町時代初期の寺院建築の手法が残る貴重な建築として国指定重要文化財に指定されています。薬師堂は、2008年で建立満600年を迎えましたが、その前年の2007年に茅葺屋根の総葺き替え工事を行い修復されました(浄光寺HPから)。
薬師堂内には、本尊の薬師瑠璃光如来坐像は十二神将と日光・月光両菩薩像に囲まれており薬師堂建立の翌年の作であり、阿弥陀如来坐像壁画、金銅仏などの文化財が収められています。御霊泉を湧水する小布施町の東端にある雁田山は、火山活動により生成したものといわれ、裾野がほとんどなくまるで町に山があるようです。雁田山の標高は786mであり、小布施町の海抜が360mなので、その差が頂上までの高さです。

薬師堂と雁田山(左:薬師堂へは野面積の石段を登る、中:薬師堂(HPから)、右:雁田山(HPから))
・フローラルガーデンおぶせ
小布施は花の町であり、浄光寺から門前の町道を小布施駅の方向に進み、北信濃くだもの街道の手前のバス停交差点の、雄大な北信五岳と間近にそびえ立つ雁田山の壮大なパノラマに囲まれた場所に、小布施町6次産業センターとフローラルガーデンおぶせ(上高井郡小布施町大字中松506-1)があります。

フローラルガーデンおぶせ地図
6次産業センターは、農業が食料品の原料のみ提供する1次産業にとどまることなく、食品加工(2次産業)や、販売・情報・観光(3次産業)へも積極的に乗り出し、付加価値と雇用の場を創り出す創業産業目指したのが6次産業センターで、1階が農産物直売所になっており、展示スペースの他、研修室、加工室などがあります。

6次産業センターおぶせ(左上:6次産業センター農産物直売所、中上・右上:農産物直売、左下:りんごの直売、中下:、右下:小布施の栗)
フローラルガーデンは、地上の花々を守ると言われる花と春の女神の名「Flora」の語源から、花と人が創り出す 現代の楽園となるよう、 名付けられました。花のミュージアムのフローラルガーデンおぶせは、鑑賞温室660平方メートル、鳳凰花壇1,400平方メートル、イベント広場1,300平方メートル、アンサンブルガーデン、花木園、万葉の道などの植栽園が3,000平方メートルと、計15,000平方メートルのガーデンで、入園料は大人が200円 、高校生が100円、小中校生は無料です。時間がとれないのでガーデンの見学はパスしました。

フローラルガーデンおぶせ(左・中・右:(小布施HPから))
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北斎が愛した小布施(続)
・浄光寺
岩松院から小布施の2つ目の古刹の浄光寺へは、せせらぎ緑道を山麓沿いに曲がりくねって進むと、フローラルガーデンからの道との交差点の正面が浄光寺(長野県上高井郡小布施町雁田676)で、雁田薬師と呼ばれて信仰を集めています。山号は浄瑠璃山、宗派は真言宗豊山派で本尊は聖観音が祀られています。創建は、730年(天平2年)に僧玄明が開山し、809年(大同4年)に坂上田村麻呂が北夷征定の際、戦勝祈願を行い見事願いが達成された為、堂宇を再建し境内を整備しました。
浄光寺大門前の道端に小林一茶の句碑があり、「山寺や畳の上の栗拾ひ」は1818年(文化15年)4月に春甫と雁田参りで詠んだ句です。なお、薬師堂の石段の途中にも「大栗は猿の薬禮と見へにけり」と詠んだ句碑があり、1819年(文政2年)9月の一茶が57歳の時の句です。

雁田薬師境内案内(小布施観光協会HPから)
浄光寺大門の左の大いちょうの前には湧水の御霊泉があり、小布施には小高くなだらかな雁田山が横たわっており、その雁田山山麓湧水群で崖錐端に湧く「沢清水」で水温は年間通して11℃~12℃であり、全国からお水くみのお客様がみえます。

浄光寺大門前の御霊泉(左:浄光寺大門前、中:御霊泉、右:御霊泉左手の池の奥が浄光寺本堂)
御霊泉の隣には池があり、その先にある現在の浄光寺本堂には、本尊の木造観世音菩薩、多聞天、不動明王、弘法大師、興教大師を祀ってあります。本堂は1879年(明治12年)に焼失しましたが、1976 年(昭和51年)に近くの旧都住小学校校舎の古材を活用して建てられています。また、御霊泉の隣にある山門には赤と白に塗られた仁王様が立ち、門を潜ると無造作に並べた野面積みの石段を150段ほど登ったところに薬師堂があります。

浄光寺本堂と山門(左:浄光寺本堂(HPから)、中:浄光寺山門、右:山門から薬師堂を望む)
薬師堂は、1408年(応永15年)に再建されたもので、茅葺の一重入母屋で三間四面の堂で、室町時代初期の寺院建築の手法が残る貴重な建築として国指定重要文化財に指定されています。薬師堂は、2008年で建立満600年を迎えましたが、その前年の2007年に茅葺屋根の総葺き替え工事を行い修復されました(浄光寺HPから)。
薬師堂内には、本尊の薬師瑠璃光如来坐像は十二神将と日光・月光両菩薩像に囲まれており薬師堂建立の翌年の作であり、阿弥陀如来坐像壁画、金銅仏などの文化財が収められています。御霊泉を湧水する小布施町の東端にある雁田山は、火山活動により生成したものといわれ、裾野がほとんどなくまるで町に山があるようです。雁田山の標高は786mであり、小布施町の海抜が360mなので、その差が頂上までの高さです。

薬師堂と雁田山(左:薬師堂へは野面積の石段を登る、中:薬師堂(HPから)、右:雁田山(HPから))
・フローラルガーデンおぶせ
小布施は花の町であり、浄光寺から門前の町道を小布施駅の方向に進み、北信濃くだもの街道の手前のバス停交差点の、雄大な北信五岳と間近にそびえ立つ雁田山の壮大なパノラマに囲まれた場所に、小布施町6次産業センターとフローラルガーデンおぶせ(上高井郡小布施町大字中松506-1)があります。

フローラルガーデンおぶせ地図
6次産業センターは、農業が食料品の原料のみ提供する1次産業にとどまることなく、食品加工(2次産業)や、販売・情報・観光(3次産業)へも積極的に乗り出し、付加価値と雇用の場を創り出す創業産業目指したのが6次産業センターで、1階が農産物直売所になっており、展示スペースの他、研修室、加工室などがあります。

6次産業センターおぶせ(左上:6次産業センター農産物直売所、中上・右上:農産物直売、左下:りんごの直売、中下:、右下:小布施の栗)
フローラルガーデンは、地上の花々を守ると言われる花と春の女神の名「Flora」の語源から、花と人が創り出す 現代の楽園となるよう、 名付けられました。花のミュージアムのフローラルガーデンおぶせは、鑑賞温室660平方メートル、鳳凰花壇1,400平方メートル、イベント広場1,300平方メートル、アンサンブルガーデン、花木園、万葉の道などの植栽園が3,000平方メートルと、計15,000平方メートルのガーデンで、入園料は大人が200円 、高校生が100円、小中校生は無料です。時間がとれないのでガーデンの見学はパスしました。

フローラルガーデンおぶせ(左・中・右:(小布施HPから))
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