一日の中での温度差が大きい。庭のモミジも一気に色付いた。
気温差の大きい時には、恒例のように風邪気味になる。今年も例外ではない。
2人の見舞いに病院に行く。Nさんは95歳。一番の隣同士である。
私が子供の時に嫁いで来て、そろそろ70年にもなるだろうか。
思えば長ーい付き合いである。思い出をたどれば、尽きることがない。
食事が喉を通らなくなり、お別れの時が来たようである。
話がしたいので、ベッドから起こして欲しいとのことなので、看護師に頼んでベッドを起こしてもらう。
支えがないと座ることは難しい。また来てほしいと言われた。次回は施設に行こう。
Yさんは75歳。ある会合での出会いから交際が始まった。
手先の器用な人で、古着を仕立て直して新品同様にし、皆から重宝がられている。
「どこも悪くないのよ」と言いながら、酸素吸入をしている。
「元気になたら、快気祝いをするよ。美味しいものを食べに行こう」と言って病室を後にする。
今日は他人であるが、明日は我が身である。今日は調子が悪くない事に感謝をしよう。