映像

　天山山脈で二番目に高い”ハン・テングリ”7,000ｍの登頂にトライする映像を、
ＮＨＫで放映していた。それを観ていたＨが、「俺も行きたい」とぬかす。
映像は、お腹一杯夕食を食べ、ストーブの番をしながら観ている。
簡単に誰でも行けると勘違いしては困る。
心身ともに鍛えて、ぎりぎりまで鍛えて挑戦しているのである。
ＴＶの映像を観て簡単に行けると思うのが、怖い。
映像と実際は大違いなのである。経験したら、そのことを理解するようになるであろう。

　ＴＶを観たら、外国の町々や世界遺産が映し出されるので、行く必要はないという人がいる。
観るだけと、経験するとは雲泥の差がある。さらに現地で生活すると、大きな違いがある。
現地に足を踏み入れるだけで、体感温度や匂い、食べ物等々全てに気を配り、
危険も素早く感知する能力もフル回転する。
自分を守るのは自分であるということが、ひしひしと解る。
ＴＶを観るだけでは経験できないものが、いっぱいある。
危険はあってもその緊張感を味わいたくなるので、又懲りずに出かけることになる。

　寒気がゆるみ、太陽が顔を出し気温が上がる。
栗の落ち葉を整理したが、明日もう一日必要である。