フッフッフの話

日常の中に転がっている面白い話、楽しい話!

別世界の人に見える

2024-08-20 16:38:13 | 日常雑感

 Hの君と別れて、思い出しながら、独りで考える。

一緒に生活を始めたのは、彼が小学校4年生の時からである。一見弱々しい子に見えた。

苛められていると聞き、地下足袋に鉢巻き姿で、トラックに乗り学校まで迎えに行ったこともある。

夏休みのプールにも、付いて行ったこともある。何かあれば、何処にでも付いて行き、それを楽しんだ。

あれからもうすぐ20年! 身長も知識もどんどん伸びて、こちらは置いてきぼり。

昨夜逢って食事をしたHの君は、どんどん先に進み、霞みの彼方に消えてしまいそうである。

Hの君は前に進み、自分は、前に進むよりも後退している速度のほうが早い。骨壺に近付いている

パソコンの調子も瞬時に直し、スマホは2台も掌に載せて、同時に操っている。

都会の入り組んだ道なのに、スマホで探して間違わずに運転する。帰りには地図なしで、間違うこともない。

凄い能力だと感心する。自分は、数回通った道でも、「ええっっ!」となってしまう。

Hの君は、自分とは別世界から来た人ではないかと思ってしまう。

現在の世界の進歩には追いつけないが、霞みの彼方に未来の世界がある事だけは、認識しよう。

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