今年も、お盆が近付く。例年通りお墓の掃除をする。
お花も灯篭も飾らないのは、例年通りである。
母は、信仰心の厚い人で仏壇や墓のお参りをしていた。
父は、あまり関心のない人であった。母は、父にいつも言っていた。
「あんまりなことを言われますと、地獄に落ちますけえ!!」
父は、「わしは、お前(私の事)の中に居る。浄土には行かん。」と言っていた。
以前はあまり考えてもいなかったが、歳を取るにつれて、「父は私の中で生きている。」と思うようになった。
わたしが死んだ時、父も本当に死ぬのだと思う。困った時には心の中で父を思っている。
多くのことを教えてくれた。それは叱られた時でもあったり、お酒を飲んだ時でもあった。
私はこの世を去る時、娘に「私はあなたの中に居るから」と言えるであろうか?
それだけの影響を与えたであろうか?それだけの愛を注いだであろうか?
何処にも行く所がなく、宙を彷徨うことになるのであろうか?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます