若かりし頃、明日を思い煩うような不安は感じなかった。
今日よりは明日、明日よりは明後日と言うように、日本も経済もうなぎ登りに思えた。
給料も上がり年金制度もあったので、将来への不安も感じなかった。
いつの頃からか、その日本の力強さも下火になった。最近では不安ばかりが膨らんでいく。
コロナの頃からは世の中が急速に変化し、住み難いと感じ、将来への不安が大きくなる。
インターネットが普及し、IT企業が力を持ち、最近はAIの世界になりつつある。
良い時代を駆け抜けてきたと思いながら、明日はどうなる事であろうかと、不安になる。
60歳で定年をし、年金生活に入った。「三屋清左衛門残日録」を読みながら、
「日残りてくるるに未だ遠し」を自分自身に重ねて、出来ることは何でもする気になって80数歳まで出しゃばっていた。
最近は70歳とか75歳まで働く時代になり、暗闇になってからの老後である。
良き時代を回想しながら書いてみた。