安佐市民病院医師・土手先生による講演会がある。
題は「終活」となっていたが、医師の終活は「死」そのものに向かっての心構えである。
75歳前後を境にして考え方が違ってくるのを感じる。
明日ありと思う心の・・・の歌の通り、いつ何事が起っても不思議ではない。
それに対する準備は必要である。
意識が無くなった時のどのようにして欲しいかを、周囲の者に意思表示をしておく必要がある。
認知症に効く薬は、ないと言っても過言ではない。暴言等のある場合には、一時押えをする薬はあるが・・・。
ボケない五箇条はある。①仲間がいて気持ちの若い人 ②人の世話をよくし感謝のできる人
③ものをよく読みよく書く人 ④よく笑い感動を忘れない人 ⑤趣味の楽しみを持ち旅の好きな人 とのことである。
参考になったことはいろいろあるが、すぐに忘れることであろう。
印象に残ったことは、「恋をしてください」との言葉である。
「心も身体も使い切って死にたい」そのためには、この世への未練を少なくすることであろう。
紫の上が、光源氏に言った言葉。「この世は かばかりと 見果てつるここちする齢(よわい)にもなりにけり」
恋の対象はたくさんある。
今年も稲作。友とのお喋り。海外旅行。読みたい本。歎異抄の研究。ブログの更新。筋力アップの体操。
さらに、曽野綾子氏の最後を見届ける。数え上げればきりがない。
まだこの世への恋がいっぱいである。明日は「老人会追弔法要と新年会」がある。これも恋の一つである。
あの人達と食事に行くことも恋である。「恋」が多すぎて困ったなー!!!