フッフッフの話

日常の中に転がっている面白い話、楽しい話!

近江八幡

2012-11-30 20:25:38 | 
 八幡の町は、水運に恵まれ、江戸時代には多くの近江商人を生みだした。
その基礎は、豊臣秀次によって作られ、運河と城下町は現在も残る。
過去と現在が混在した街である。時代劇のロケ地にも使われる。





Mさんに電話をする。6日ぶりであろうか?
Mさんは、アルツハイマー性の認知症にかかっている。
ご主人は、脳梗塞で入院中で、リハビリーに励んでいる。

リーンリーン
Mさん:「はい」
ブーコ:「お元気?ご無沙汰しています」
Mさん:「あなただーれ?まみちゃん?」
ブーコ:「誰でしょう?ひろこです。」
Mさん:「ヒロコって、どこのヒロコ。何県の人」
ブーコ:「広島県です。いつも親しくしていただいています。」
Mさん:「そーお?声が変っているから解らない。」
ブーコ:「ご主人はお元気?何処に入院されているの?」
Mさん:「元気らしいよ。病院はいろいろ変わるからよくわからない」
それから機関銃のようにおしゃべりが始まった。
しかし、最後まで私が誰かは解らなかったようである。一度も名前を呼んでもらえなかった。
1週間前までは名前を呼んでもらえたのに。今度会うのが怖い。
コメント
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