河合隼雄著「紫マンダラ 源氏物語の構図」小学館発行
臨床心理学者・河合隼雄氏から観た源氏物語、として読むと面白い解説書である。
物語中の女性はすべて、紫式部の分身であるとの観点から語られる。
読み進むうちに、主人公「光源氏」の影が薄いと感ずるようになり、
これは光源氏の物語ではなく、紫式部の物語なのだと思うようになったそうである。
紫式部と言う一人の女性の、自己実現の物語として読むと、現在の物語としても読める。
紫式部は、為時の娘として、宣孝の妻として、賢子の母として、
道長の娼として生きたことを”物語”るのに、光源氏を必要とした。
光源氏の娘として”明石の姫”があり、妻として”葵の上”を置き、
母として”桐壺”を、娼として”六条御息所”を配置して、紫式部の物語を進める。」
このように分析されると、見方を変えて読むことができる。
我が家の遅咲きの百日紅が咲き始めた。
臨床心理学者・河合隼雄氏から観た源氏物語、として読むと面白い解説書である。
物語中の女性はすべて、紫式部の分身であるとの観点から語られる。
読み進むうちに、主人公「光源氏」の影が薄いと感ずるようになり、
これは光源氏の物語ではなく、紫式部の物語なのだと思うようになったそうである。
紫式部と言う一人の女性の、自己実現の物語として読むと、現在の物語としても読める。
紫式部は、為時の娘として、宣孝の妻として、賢子の母として、
道長の娼として生きたことを”物語”るのに、光源氏を必要とした。
光源氏の娘として”明石の姫”があり、妻として”葵の上”を置き、
母として”桐壺”を、娼として”六条御息所”を配置して、紫式部の物語を進める。」
このように分析されると、見方を変えて読むことができる。
我が家の遅咲きの百日紅が咲き始めた。