さらば 愛しきタカノ橋サロンシネマ

タカノ橋サロンシネマ閉館





「おとつい、8月31日(日)をもって、広島市中区大手町のタカノ橋にあるサロンシネマが、60年の歴史を閉じた」

「長い間、ご苦労さまでした」

「今から25年前の1989年（平成元年）、タカノ橋商店街の近くにある会社に入社した縁で、ちょくちょく通わせてもろうて、いろんな映画を楽しませてもらいました。感謝しとります」







「広島市中区大手町にあるタカノ橋サロンシネマ」







「入り口。「駐輪禁止」という看板があるんじゃが、いつも2～3台の自転車が停めてあったの」







「入り口右手には、上映中の映画のポスターや、次回作の予定などが貼ってある」

「End Markもここに置いてあって、自由に取れるようになっとったね」

「End Markは、喫茶店「ルーエ ぶらじる」などタカノ橋商店街の店にも置いてあるんじゃ」







「入り口から3階の受付まで、階段を上る」

「この階段が、結構しんどいんよ」

「それを逆手にとって、「健康階段」という名前がつけられとったのう」







「受付に向かって左側にサロンシネマ1、右側にサロンシネマ2があった。これはサロンシネマ2」

「お父さんはサロンシネマ1の写真、撮り忘れたんよね」

「うぅっ…、一生の不覚じゃ～」

「ここのイスはリクライニング・シートで、カップフォルダも付いたとったんよ」

「自動車メーカー・マツダの車用シートを、劇場用シートとして導入されとってんじゃ」







「サロンシネマ2には、2階席もあるんじゃね」

「あそこから映画を鑑賞するのもええんじゃが、近眼のわしには、ちょっと見づらかったよの」







「天井には、天使画が描かれとる」

「こういう絵が描かれた映画館って、ほかにもあるんじゃろか？」







「今月の20日(土)からは、中区八丁堀・東急ハンズのある広島東映プラザビルに移転して、新生サロンシネマとして再生するんじゃ」

「その新生サロンシネマのロゴが、これじゃね」

「これからも良質な作品を上映して、「夢売劇場」としてがんばってください。期待しとります」







「今日は、先月末をもって閉館したタカノ橋サロンシネマについて話をさせてもらいました」

「ほいじゃあ、またの」