瀬戸内高校、27年振り3度目出場 春のセンバツ

「明日、3月23日（金）、第90回記念選抜高校野球大会（以下、「春のセンバツ」と略す）が開幕じゃね」

「今回は広島の瀬戸内高校（以下、「瀬戸高（せとこう）」と略す）が、27年ぶり3度目の出場になるんじゃの」





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「第90回記念選抜高等学校野球大会」公益財団法人日本高等学校野球連盟







（撮影日：2018年3月17日）





「最初の話題といえば…」

「なんというても、2年で4番の門叶直己（とがの なおき）選手じゃろう。昨年秋の中国大会、米子松陰戦で1試合4本のホームランを打ったのが記憶に新しいのう」

「記憶に新しいといえば、広陵高校（こうりょうこうこう）の中村奨成（なかむら しょうせい）選手がおるね」

「昨年夏の甲子園で6本のホームランを打って、1大会個人最多本塁打記録を更新しとってじゃの」

「広陵高の準優勝に貢献しとってじゃし、今年からカープの選手としての活躍を期待しとるよ」

「中村選手、門叶選手と、広島出身の選手が活躍しとるのがうれしいのう」

「2つ目の話題といえば、新保利於（しんぽ りお）主将が選手宣誓をされてんじゃね」

「「正直、やりたくはなかった」というコメントがえかったが、「高校生らしい選手宣誓をやりたい」のコメントとおり、ええ選手宣誓をして欲しいもんじゃ」

「…で、開会式・選手宣誓後の1日目第3試合で、初出場の明秀学園日立（茨城県）との対戦」

「明秀学園日立は打のチームで、対する瀬戸高は守備のチーム。瀬戸高は昨年秋の公式戦で、1試合の失策数が0.8」

「おぉ、そりゃすごいね」

「昨年夏の甲子園広島県予選で、尾道戦を1-2で惜敗。この試合の反省から守りの強化に取り組んでこられたそうじゃ」

「そして、3つ目の話題といえば、瀬戸高野球部が今年で創部100年！」

「今から100年前の1918年（大正7年）4月に野球部ができたそうじゃ」

「今まで、春3回、夏2回と、甲子園は春夏合わせて5回目出場されとってんじゃね」

「個人的には、初出場となった1977年が記憶に残っとるのう。この時は残念ながら初戦敗退じゃったが、これに影響されて、「瀬戸高で野球がやりたい」と同級生が何人か瀬戸高に進学しとるんじゃ」

「この時、第一女子商（現：広島桜が丘高学）からチアが応援で出て、第一女子商と瀬戸高が兄妹校の関係にあるいうのを知ったんよ」





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「硬式野球部」瀬戸内高校ブログ





「瀬戸高野球部が創部100年ということで、瀬戸高の歴史にも触れとかにゃいけんじゃろ」

「春のセンバツが90回、夏の甲子園が100回という記念すべき年に、瀬戸高の野球部は創部100年じゃもんね。そういや、うちの両親は瀬戸高のことを「松商（まっしょう）」と呼んどったけど」

「松商＝松本商業」

「松本さんが興された商業高校ということ？」

「そのとおり。松本隆興（まつもと たかおき）という方が、今から117年前の1901年（明治34年）、小学校教員の養成を目的に西条（さいじょう。現：東広島市）作られたのが私立松本学校」

「小学校教員養成のために作られたんじゃね」

「この松本学校を母体に、1914年（大正3年）、商業教育を目的とした松本商業実務学校を開校」

「それから間もない1918年（大正7年）に野球部が創部された。今の場所（広島市東区尾長（おなが））に移ってきたのは？」

「1927年（昭和2年）。戦後、1948年（昭和23年）、学制改革で広島県松本商業高等学校に改組。わしが生まれた1963年（昭和38年）に開設した女子部が、広島第一女子商業高等学校（現：広島桜が丘高等学校）なんじゃ」

「2002年（平成14年）に、男子校から今の男女共学になったんじゃね」







（撮影日：2018年3月17日）





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広島県瀬戸内高等学校







（撮影日：2017年5月7日）

「最後になったが、瀬戸高野球部の校外グラウンドは、広島市営高天原墓園から大内越峠（おおちごとうげ）を挟んで北側にある」

「うちがむかし、このあたりで配達のバイトをしよったころ、野球部の子どもたちはちゃんと挨拶してくれよったよ」

「そのあたりの教育はちゃんと行き届いとるんじゃの」





【参考文献】

『広島県大百科事典』（中国新聞社　1982年）





「今日は、春のセンバツに27年振り3度目の出場となる瀬戸内高校野球部について話をさせてもらいました」

「センバツでのご健闘をお祈りします。ほいじゃあ、またの」