通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

づえる

2015年02月21日 | 広島の話題
づえる

土砂崩れ

広島弁






土砂が崩れることを、

中国・四国地方では「つえる」といい、

濁音化した「づえる」でも使う。





もとは、山や堤が崩れる意味の

「潰える(つえる)」からきとるようじゃ。





「ねきの山がづえるかしれん」〈備後〉

(=そばの山がくずれるかもしれない)




とか、



「あそこ、づえたけぇの」〈安芸〉

(=あそこが崩れたからね)




という具合に使う。





似た言葉に、がけ崩れを意味する

「つい」もあるんじゃの。





【参考文献】

(「づえる」「ツイ受けと客受けは損」『広島県大百科事典 下』中国新聞社 1982年)






昨年の8月に起こった広島土砂災害。

そのとき、この言葉を知った。





単に「知った」だけでなく、

土石流の起こった現場へ行って、見て

この言葉を「実感」することができたような気がする。





なぜ、「づえる(つえる)」という言葉が生まれ

今日まで生き残り、

そして、これから語り継いでいかなければならないかが。





昨日(2015年2月20日)で、災害発生から半年。

被災された方々のご冥福と、

一日も早い復興を祈っとります。





ほいじゃあ、またの。
コメント
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