(「小説「宇宙戦艦ヤマト」 高垣自筆原稿 尾道市に寄贈」中国新聞 2014年12月5日)
『熱血小説 宇宙戦艦ヤマト』
高垣 眸
尾道市
「来年2月、『熱血小説 宇宙戦艦ヤマト』の原稿が尾道市で公開されるそうじゃ」
「熱血小説!? ヤマトがぁ?」
「この小説は、広島県尾道市出身の作家、故・高垣 眸(たかがき ひとみ)さんの作品なんじゃの」
「高垣さん? 知らんねぇ~」
「少年向け小説『快傑黒頭巾』(講談社)などで有名な方じゃ」
「『快傑黒頭巾』って…、いつごろの小説?」
「1935年いうけぇ、昭和10年のことじゃの」
「…79年も前!? そんなむかしの話は知らんよね!」
「『熱血小説 宇宙戦艦ヤマト』はそのむかし、このチラシを見とってその存在自体は知っとったんじゃが、小説を読んだことはもちろん、実物を見たことすらないんじゃ」
人間の精神力のすばらしさをこれほど高らかに唱いあげた作品は、今後、二度と現れないであろう。
(チラシより)
「アオリ文句がすごいね」
「この小説は、ヤマト関係者からの依頼を受けて、高垣さんがTVシリーズを見、シナリオを読んだうえで書かれたそうじゃ」
「へぇ」
「ほいで、この小説が発行されたのが、映画『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』(1978年)と『ヤマトよ永遠に』(1980年)が公開される間、テレビアニメスペシャルで『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』が放送された1979年、高垣さんが81歳の時のことじゃ」
「81歳? そりゃすごいね」
「81歳いうたら、わしらなにしよるじゃろ?」
「なにしよるんかねぇ? まかり間違っても、小説なんか書いとらんじゃろね」
「話が横道にそれてしもうたが、『熱血小説 宇宙戦艦ヤマト』の直筆原稿が来年の2月、尾道市の文学記念堂で開催される高垣眸さんの特別展て展示されるそうじゃ」
「お父さん、見に行くんじゃろ?」
「もちろんじゃ! できれば実物の小説本(美麗ケース入り!)付きで展示してあるとありがたいんじゃがの」
「今日は、「『熱血小説 宇宙戦艦ヤマト』来春公開!」ということで、尾道市出身の作家・高垣眸の書いた『熱血小説 宇宙戦艦ヤマト』について話をさせてもらいました」
「明日(12月6日)からは『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』も公開じゃ ほいじゃあ、またの」