通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

朝焼け 2014年12月11日~麦焦がし~

2014年12月11日 | まんが・テレビ・映画
~No image~





2014年12月11日(木)

旧暦/10月20日

月齢/18.6

日の出/7時06分




~麦焦がし~






昨日は、はったい粉について書いたが、

今日は麦焦がし(むぎこがし)について。

いうても、呼び方が違うだけで、中身は同じなんじゃがの。





麦焦がし(はったい粉)いうのは、

オオムギを炒って挽いた粉

のこと。





麦焦がしいう呼び方を初めて聞いたのは、

和製オペレッタ映画として名高い

『鴛鴦歌合戦』(おしどりうたがっせん。1939年)。





名優・故志村 喬(しむら たかし)演じる浪人の志村狂斎は、

内職の傘張りで得た金のほとんどを

骨董(こっとう)につぎ込むほどの骨董狂い。





そのため、日々の食べる物にも事欠くありさま。

食事も、米でなく

もっぱら麦焦がしを食べとる。




この映画では、

麦焦がし=貧乏人の食べ物

という描かれ方をしとるんじゃの。





その志村は、父娘2人暮らし。

娘お春(演:市川春代(いちかわ はるよ))は、

そんな父に文句のひとつも言いたくなる。





おまえの嫁入りの費用を貯めるために

価値のある骨董を買い込んでいるのだ、

という父。





二束三文の骨董を買い集めるより、

毎日のお米代に事欠かないようにしてほしい

という娘。





そして、

ここから、「和製オペレッタ映画」

と呼ばれるこの映画の本領が発揮される。





米のごはんはみんなが食べてるじゃないか

たまには麦焦がしを食べてみなさい

と歌う父に対して、





麦焦がしはもうたくさん

名前を聞いただけでも 胸がむかついてくるわ

と娘が返す。





2人の歌の応酬が終ったあと

こんな香ばしいものが嫌いとは、不憫(ふびん)なものじゃ

父は麦焦がしを口にする。





↓映画『鴛鴦歌合戦』についての関連記事は、こちら↓

映画『鴛鴦歌合戦』 サロンシネマ





ほいじゃあ、またの。
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