ご飯を炊く
マッサン
NHK連続テレビ小説
「住吉酒造の社長の家を出て2人だけの新居に引っ越した、マッサンとエリー」
「マッサンはウィスキー造りに、エリーはおいしいご飯を炊くのに熱中しとるんよ」
「思い起こせば第1話。日本に初めてやってきたエリーがマッサンに尋ねる」
「あれは、なに?」
「田んぼじゃ。米を作っとる。日本人は毎日、米を食うとるけぇのう」
「エリーとしては、マッサンにおいしいご飯を食べさせてあげたい」
「スコットランドからやってきたばかりのエリーには、ご飯を炊くのは難しいと思うで」
「お米と水を入れてスイッチを押せば、あとは自動炊飯器が勝手にやってくれる現代なら、なーんの苦労もなかったんじゃけど」
「おかまでご飯を炊くとなると、なかなかハードルが高いよのう」
「ご飯が焦(こ)げたり、おかゆになったり。なかなかうまいこといかんのよ」
「恋敵(こいがたき)の優子さんのところにまで押しかけて、ご飯を炊くのを習うところなんか、泣かせるで」
「おかまでご飯を炊くときの肝(きも)は、「始めちょろちょろ、中ぱっぱ。赤子(あかご)泣くとも蓋(ふた)取るな」」
「はじめのうちは火を弱くして、中ごろから火を強めて沸騰させ、炊き上げる。そのあとは、蓋を取らずに蒸すことでおいしいご飯になる、というわけじゃ」
「エリーも、おいしいご飯を炊けるようになったね」
「えかった、えかった。…ほいじゃが、お焦げのあるご飯も、捨てがたいよのう」
「むかしの電気炊飯器は、お焦げができたりしよったよ」
「あれを箸(はし)じゃのうて、手づかみで食うのがうまかったりしたんじゃがの」
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NHK連続テレビ小説「マッサン」
「今日は、「ご飯を炊く」ということで『マッサン』3週目について話をさせてもらいました」
「ほいじゃあ、またの」