「えーと、ゼロが５つじゃけん…、いち、じゅう、ひゃく、せん、まん…。１０万年じゃね」
原発から生まれる放射性廃棄物の放射能レベルが生物に無害になるまでには、最低１０万年を要すると考えられている。
これは、放射性廃棄物の埋蔵をめぐって、未来の地球の安全を問いかけるドキュメンタリーである。
毎日、世界中のいたるところで原子力発電所から出される大量の高レベル放射性廃棄物が暫定的な集積所に蓄えられている。
その集積所は自然災害、人災、および社会的変化の影響を受けやすいため、地層処分という方法が発案された。
フィンランドのオルキルオトでは世界初の高レベル放射性廃棄物の永久地層処分場の建設が決定し、固い岩を削って作られる地下都市のようなその巨大システムは、１０万年間保持されるように設計されるという。
廃棄物が一定量に達すると施設は封鎖され、二度と開けられることはない。
しかし、誰がそれを保証できるだろうか。
１０万年後、そこに暮らす人々に、危険性を確実に警告できる方法はあるだろうか。
彼らはそれを私たちの時代の遺跡や墓、宝物が隠されている場所だと思うかもしれない。
そもそも、未来の彼らは私たちの言語や記号を理解するのだろうか。
（「作品紹介」ＷｅｂＤＩＣＥ）
映画『１００，０００年後の安全』のチラシ
↓映画『１００，０００年後の安全』については、こちら↓
映画『１００，０００年後の安全』公式サイト
「今から１０万年前って、どんな時代じゃったんかいね？」
「ウィキペディアによると、約１０万年前から３．５万年前までが中期旧石器時代じゃそうな。ホモ・サピエンスやネアンデルタール人がおった時代じゃけん、言葉は話したじゃろうが、文字はまだなかったよの」
「今から１０万年後って？」
「うーん、誰にも想像できんよのう。とにかく果てしなく長い時間、としか言いようがないよじゃろうの」
「その１０万年という間、人類が放射性廃棄物を安全に管理できるかどうか、ということじゃね」
「そういう技術的な問題もあるんじゃが、このことを１０万年間、人類が正しく語り継いでいけるかどうか、というコミュニケーションの問題でもあるんじゃ」
「「ここは放射性廃棄物があって、危険です」と警告する言葉を文字で残しとっても、今と文明が変わったら、文字が通じん可能性もあるよね」
「映画にも、「我々がピラミッドを理解できないように、未来の人間がここを完全に理解できるのか？」という発言があったの。ほいじゃけん、ムンクの「叫び」のような絵で残してみてはどうかという意見もあるんじゃ」
「それじゃったら、「何か危ないものがあるかも」と想像できるかもね」
「わしじゃったら、「何かへんてこりんな絵があるのう」と思うじゃろうがの」
「絵やイラストも、現在の意味まま通用するとは限らんよね」
「『伝説巨人イデオン』というアニメで、こんな話があったのう。地球からの移民たちは「戦う意思はない」として白旗を上げたんじゃ。ところが、敵（バッフ・クラン）の社会で白旗を上げるということは、「徹底抗戦をする」という意味じゃったんよ」
「うーん、難しいね」
「文字もイラストもダメなら、いっそのこと忘れ去られてしまった方がええんじゃないか。何も残さん方がええんじゃないか、という意見も出てくるんじゃ。映画に出てきたフィンランドに建設中の高レベル放射性廃棄物の最終処分場は、「オンカロ（隠された場所）」という名前じゃけんの」
「伝えるべきか、伝えないべきか。究極の選択じゃね」
「あと、人間の好奇心が怖い、という話もあったのう」
「「何か」が埋めてあると知ったら、掘ってみたくなるということじゃね」
「「何かお宝があるんじゃないか」と思って掘る人もおるじゃろうし、「これが何か」ということを理解した上で、悪用する輩（やから）もおるじゃろうしの」
「現実に放射性廃棄物はあるし、何らかの形で処分せんといけんのよね」
「今回はフィンランドの話じゃったが、日本でも、このことについて議論をせんといけん時が来るんじゃ」
ここは２１世紀に処分された放射性廃棄物の埋蔵場所です。
安全な所に保管する必要があります。
決して入らないでください。
放射性物質は危険です。
透明で、においもありません。
絶対に触れないで下さい。
地上に戻って、
我々より良い世界を作ってほしい。
近づかなければ安全です。
幸運を。
（「未来のみなさんへ」映画『１００，０００年後の安全』公式サイト）
横川シネマ
「横川シネマでは、５月２９日（日）に『ミツバチの羽音と地球の回転』が上映があるんじゃ。興味がある方は、いかがですかの？」
↓映画『ミツバチの羽音と地球の回転』については、こちら↓
映画『ミツバチの羽音と地球の回転』オフィシャルサイト
↓横川シネマについては、こちら↓
横川で 映画 観る
「今日は、映画『１００，０００年後の安全』について話をさせてもらいました」
「ほいじゃあ、またの」
原発から生まれる放射性廃棄物の放射能レベルが生物に無害になるまでには、最低１０万年を要すると考えられている。
これは、放射性廃棄物の埋蔵をめぐって、未来の地球の安全を問いかけるドキュメンタリーである。
毎日、世界中のいたるところで原子力発電所から出される大量の高レベル放射性廃棄物が暫定的な集積所に蓄えられている。
その集積所は自然災害、人災、および社会的変化の影響を受けやすいため、地層処分という方法が発案された。
フィンランドのオルキルオトでは世界初の高レベル放射性廃棄物の永久地層処分場の建設が決定し、固い岩を削って作られる地下都市のようなその巨大システムは、１０万年間保持されるように設計されるという。
廃棄物が一定量に達すると施設は封鎖され、二度と開けられることはない。
しかし、誰がそれを保証できるだろうか。
１０万年後、そこに暮らす人々に、危険性を確実に警告できる方法はあるだろうか。
彼らはそれを私たちの時代の遺跡や墓、宝物が隠されている場所だと思うかもしれない。
そもそも、未来の彼らは私たちの言語や記号を理解するのだろうか。
（「作品紹介」ＷｅｂＤＩＣＥ）
映画『１００，０００年後の安全』のチラシ
↓映画『１００，０００年後の安全』については、こちら↓
映画『１００，０００年後の安全』公式サイト
「今から１０万年前って、どんな時代じゃったんかいね？」
「ウィキペディアによると、約１０万年前から３．５万年前までが中期旧石器時代じゃそうな。ホモ・サピエンスやネアンデルタール人がおった時代じゃけん、言葉は話したじゃろうが、文字はまだなかったよの」
「今から１０万年後って？」
「うーん、誰にも想像できんよのう。とにかく果てしなく長い時間、としか言いようがないよじゃろうの」
「その１０万年という間、人類が放射性廃棄物を安全に管理できるかどうか、ということじゃね」
「そういう技術的な問題もあるんじゃが、このことを１０万年間、人類が正しく語り継いでいけるかどうか、というコミュニケーションの問題でもあるんじゃ」
「「ここは放射性廃棄物があって、危険です」と警告する言葉を文字で残しとっても、今と文明が変わったら、文字が通じん可能性もあるよね」
「映画にも、「我々がピラミッドを理解できないように、未来の人間がここを完全に理解できるのか？」という発言があったの。ほいじゃけん、ムンクの「叫び」のような絵で残してみてはどうかという意見もあるんじゃ」
「それじゃったら、「何か危ないものがあるかも」と想像できるかもね」
「わしじゃったら、「何かへんてこりんな絵があるのう」と思うじゃろうがの」
「絵やイラストも、現在の意味まま通用するとは限らんよね」
「『伝説巨人イデオン』というアニメで、こんな話があったのう。地球からの移民たちは「戦う意思はない」として白旗を上げたんじゃ。ところが、敵（バッフ・クラン）の社会で白旗を上げるということは、「徹底抗戦をする」という意味じゃったんよ」
「うーん、難しいね」
「文字もイラストもダメなら、いっそのこと忘れ去られてしまった方がええんじゃないか。何も残さん方がええんじゃないか、という意見も出てくるんじゃ。映画に出てきたフィンランドに建設中の高レベル放射性廃棄物の最終処分場は、「オンカロ（隠された場所）」という名前じゃけんの」
「伝えるべきか、伝えないべきか。究極の選択じゃね」
「あと、人間の好奇心が怖い、という話もあったのう」
「「何か」が埋めてあると知ったら、掘ってみたくなるということじゃね」
「「何かお宝があるんじゃないか」と思って掘る人もおるじゃろうし、「これが何か」ということを理解した上で、悪用する輩（やから）もおるじゃろうしの」
「現実に放射性廃棄物はあるし、何らかの形で処分せんといけんのよね」
「今回はフィンランドの話じゃったが、日本でも、このことについて議論をせんといけん時が来るんじゃ」
ここは２１世紀に処分された放射性廃棄物の埋蔵場所です。
安全な所に保管する必要があります。
決して入らないでください。
放射性物質は危険です。
透明で、においもありません。
絶対に触れないで下さい。
地上に戻って、
我々より良い世界を作ってほしい。
近づかなければ安全です。
幸運を。
（「未来のみなさんへ」映画『１００，０００年後の安全』公式サイト）
横川シネマ
「横川シネマでは、５月２９日（日）に『ミツバチの羽音と地球の回転』が上映があるんじゃ。興味がある方は、いかがですかの？」
↓映画『ミツバチの羽音と地球の回転』については、こちら↓
映画『ミツバチの羽音と地球の回転』オフィシャルサイト
↓横川シネマについては、こちら↓
横川で 映画 観る
「今日は、映画『１００，０００年後の安全』について話をさせてもらいました」
「ほいじゃあ、またの」
アクセス
トータル
ランキング
チャンネルがありません
