「北林谷栄（きたばやし たにえ）って女優さんを知っとるかいの？」
「知っとるよ。若い頃から老け役を演じてきて、映画『となりのトトロ』（１９８８年）でも、カンタのおばあちゃんの声をやっとっちゃったね」
「ほうじゃのう。あの方が亡くなって１年がたつんじゃ」
「何歳で亡くなっちゃったん？」
「９８歳じゃったんよ」
「長生きしちゃったんじゃね」
「ほいでの、今月の広島市映像文化ライブラリーは、北林さんの特集をしてんじゃ」
「へぇ。どんな作品を上映してんかね？」
５月７日（土）
『原爆の子』
１９５２年（昭和２７） 近代映画協会、劇団民芸 ９６分 白黒
監督／新藤兼人
出演／乙羽信子、滝沢 修、北林谷栄、宇野重吉
５月８日（日）
『ビルマの竪琴 総集篇』
１９５６年（昭和３１） 日活 １１６分 白黒
監督／市川 崑
出演／三国連太郎、安井昌二、三橋達也、北林谷栄
５月１３日（金）
『真昼の暗黒』
１９５６年（昭和３１） 現代ぷろだくしょん １２４分 白黒
監督／今井 正
出演／草薙幸二郎、左 幸子、飯田蝶子、北林谷栄
５月１４日（土）
『炎上』
１９５８年（昭和３３） 大映 ９９分 白黒
監督／市川 崑
出演／市川雷蔵、中村鴈治郎、仲代達矢、北林谷栄
５月１５日（日）
『キクとイサム』
１９５９年（昭和３４） 大東映画 １１７分 白黒
監督／今井 正
出演／高橋恵美子、奥の山ジョージ、北林谷栄、清村耕次
５月２０日（金）
『にあんちゃん』
１９５９年（昭和３４） 日活 １０１分 白黒
監督／今村昌平
出演／長門裕之、吉行和子、松尾嘉代、北林谷栄
５月２１日（土）
『鍵』
１９５９年（昭和３４） 大映 １０７分 カラー
監督／市川 崑
出演／京マチ子、中村鴈治郎、仲代達矢、北林谷栄
５月２２日（日）
『にっぽんのお婆ぁちゃん』
１９６２年（昭和３７） 松竹 Ｍ．Ｉ．Ｉプロダクション ９４分 白黒
監督／今井 正
出演／北林谷栄、ミヤコ蝶々、飯田蝶子、浦辺粂子
５月２６日（木）
『キューポラのある街』
１９６２年（昭和３７） 日活 ９９分 白黒
監督／浦山桐郎
出演／吉永小百合、浜田光夫、東野英治郎、北林谷栄
５月２７日（金）
『日本列島』
１９６５年（昭和４０） 日活 １１５分 白黒
監督／熊井 啓
出演／宇野重吉、芦川いづみ、二谷英明、北林谷栄
５月２８日（土）
『肉弾』
１９６８年（昭和４３） 肉弾をつくる会、ＡＴＧ １１６分 白黒
監督／岡本喜八
出演／寺田 農、大谷直子、笠 智衆、北林谷栄
５月２９日（日）
『大誘拐 ＲＡＩＮＢＯＷ ＫＩＤＳ』
１９９１年（平成３） 喜八プロダクション、ニチメン、フジエイト １１９分 カラー
監督／岡本喜八
出演／北林谷栄、緒形 拳、風間トオル、樹木希林
「申し訳ないけど、全然観たことがない映画ばっかりじゃね」
「わしゃ、市川雷蔵が目当ての『炎上』、吉永小百合・浜田光夫コンビが目当ての『キューポラのある街』、岡本喜八監督作品が目当ての『肉弾』は観たことがあるんよ。ほいじゃが、北林さんの存在を知ったのは『大誘拐』じゃったのう」
「どんな役じゃったん？」
「日本でも有数の大地主、柳川とし子という役なんよ。彼女は、３人の若者によって誘拐されるんじゃが、誘拐犯が要求しようとした身代金が、たった５，０００万と知った彼女は怒るんよ」
「なんで？」
「自分は大地主の当主なんじゃけん、身代金は１００億円じゃ！と誘拐犯たちを一喝するんよの。ほいで、いつの間にか彼女が誘拐犯のリーダーになって、警察との丁々発止（ちょうちょうはっし）のやり取りを展開していくんじゃ」
「すごい婆さんじゃね」
「この映画で、北林さんは日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞など、いくつかの賞を受賞されとってんじゃ」
「そういえば、北林さんは劇団民藝（げきだんみんげい）の創立メンバーなんじゃろ？」
「ほうじゃの。１９５０年（昭和２５）に、宇野重吉（うの じゅうきち）や滝沢修（たきざわ おさむ）、ほいで北林さんらで創立されたんよ」
「宇野重吉いうたら、寺尾聰（てらお あきら）のお父さんじゃね」
「映画『阿弥陀堂（あみだどうだ）だより』（２００２年）は、主演が寺尾聰なんで出演を快諾されたそうじゃ。この映画では、日本アカデミー賞の最優秀助演女優賞を受賞されとってんよの。今回は上映されんのが残念じゃ」
↓北林谷栄については、こちら↓
「北林谷栄」ウィキペディア
↓映画『阿弥陀堂だより』については、こちら↓
阿弥陀堂だより
↓広島市映像文化ライブラリーについては、こちら↓
広島市映像文化ライブラリー
↓広島市映像文化ライブラリーについての関連記事は、こちら↓
広島市映像文化ライブラリーで黒澤明監督特集
音楽映画への招待 広島市映像文化ライブラリー
「今日は、広島市映像文化ライブラリーの北林谷栄特集について話をさせてもらいました」
「ほいじゃあ、またの」
「知っとるよ。若い頃から老け役を演じてきて、映画『となりのトトロ』（１９８８年）でも、カンタのおばあちゃんの声をやっとっちゃったね」
「ほうじゃのう。あの方が亡くなって１年がたつんじゃ」
「何歳で亡くなっちゃったん？」
「９８歳じゃったんよ」
「長生きしちゃったんじゃね」
「ほいでの、今月の広島市映像文化ライブラリーは、北林さんの特集をしてんじゃ」
「へぇ。どんな作品を上映してんかね？」
５月７日（土）
『原爆の子』
１９５２年（昭和２７） 近代映画協会、劇団民芸 ９６分 白黒
監督／新藤兼人
出演／乙羽信子、滝沢 修、北林谷栄、宇野重吉
５月８日（日）
『ビルマの竪琴 総集篇』
１９５６年（昭和３１） 日活 １１６分 白黒
監督／市川 崑
出演／三国連太郎、安井昌二、三橋達也、北林谷栄
５月１３日（金）
『真昼の暗黒』
１９５６年（昭和３１） 現代ぷろだくしょん １２４分 白黒
監督／今井 正
出演／草薙幸二郎、左 幸子、飯田蝶子、北林谷栄
５月１４日（土）
『炎上』
１９５８年（昭和３３） 大映 ９９分 白黒
監督／市川 崑
出演／市川雷蔵、中村鴈治郎、仲代達矢、北林谷栄
５月１５日（日）
『キクとイサム』
１９５９年（昭和３４） 大東映画 １１７分 白黒
監督／今井 正
出演／高橋恵美子、奥の山ジョージ、北林谷栄、清村耕次
５月２０日（金）
『にあんちゃん』
１９５９年（昭和３４） 日活 １０１分 白黒
監督／今村昌平
出演／長門裕之、吉行和子、松尾嘉代、北林谷栄
５月２１日（土）
『鍵』
１９５９年（昭和３４） 大映 １０７分 カラー
監督／市川 崑
出演／京マチ子、中村鴈治郎、仲代達矢、北林谷栄
５月２２日（日）
『にっぽんのお婆ぁちゃん』
１９６２年（昭和３７） 松竹 Ｍ．Ｉ．Ｉプロダクション ９４分 白黒
監督／今井 正
出演／北林谷栄、ミヤコ蝶々、飯田蝶子、浦辺粂子
５月２６日（木）
『キューポラのある街』
１９６２年（昭和３７） 日活 ９９分 白黒
監督／浦山桐郎
出演／吉永小百合、浜田光夫、東野英治郎、北林谷栄
５月２７日（金）
『日本列島』
１９６５年（昭和４０） 日活 １１５分 白黒
監督／熊井 啓
出演／宇野重吉、芦川いづみ、二谷英明、北林谷栄
５月２８日（土）
『肉弾』
１９６８年（昭和４３） 肉弾をつくる会、ＡＴＧ １１６分 白黒
監督／岡本喜八
出演／寺田 農、大谷直子、笠 智衆、北林谷栄
５月２９日（日）
『大誘拐 ＲＡＩＮＢＯＷ ＫＩＤＳ』
１９９１年（平成３） 喜八プロダクション、ニチメン、フジエイト １１９分 カラー
監督／岡本喜八
出演／北林谷栄、緒形 拳、風間トオル、樹木希林
「申し訳ないけど、全然観たことがない映画ばっかりじゃね」
「わしゃ、市川雷蔵が目当ての『炎上』、吉永小百合・浜田光夫コンビが目当ての『キューポラのある街』、岡本喜八監督作品が目当ての『肉弾』は観たことがあるんよ。ほいじゃが、北林さんの存在を知ったのは『大誘拐』じゃったのう」
「どんな役じゃったん？」
「日本でも有数の大地主、柳川とし子という役なんよ。彼女は、３人の若者によって誘拐されるんじゃが、誘拐犯が要求しようとした身代金が、たった５，０００万と知った彼女は怒るんよ」
「なんで？」
「自分は大地主の当主なんじゃけん、身代金は１００億円じゃ！と誘拐犯たちを一喝するんよの。ほいで、いつの間にか彼女が誘拐犯のリーダーになって、警察との丁々発止（ちょうちょうはっし）のやり取りを展開していくんじゃ」
「すごい婆さんじゃね」
「この映画で、北林さんは日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞など、いくつかの賞を受賞されとってんじゃ」
「そういえば、北林さんは劇団民藝（げきだんみんげい）の創立メンバーなんじゃろ？」
「ほうじゃの。１９５０年（昭和２５）に、宇野重吉（うの じゅうきち）や滝沢修（たきざわ おさむ）、ほいで北林さんらで創立されたんよ」
「宇野重吉いうたら、寺尾聰（てらお あきら）のお父さんじゃね」
「映画『阿弥陀堂（あみだどうだ）だより』（２００２年）は、主演が寺尾聰なんで出演を快諾されたそうじゃ。この映画では、日本アカデミー賞の最優秀助演女優賞を受賞されとってんよの。今回は上映されんのが残念じゃ」
↓北林谷栄については、こちら↓
「北林谷栄」ウィキペディア
↓映画『阿弥陀堂だより』については、こちら↓
阿弥陀堂だより
↓広島市映像文化ライブラリーについては、こちら↓
広島市映像文化ライブラリー
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広島市映像文化ライブラリーで黒澤明監督特集
音楽映画への招待 広島市映像文化ライブラリー
「今日は、広島市映像文化ライブラリーの北林谷栄特集について話をさせてもらいました」
「ほいじゃあ、またの」
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