平和1丁目 ~牧師室より~

福岡市南区平和にあるキリスト教の平尾バプテスト教会の週報に載せている牧師の雑感

2007年12月30日 インマヌエルの神を想う

2008年03月01日 23時59分46秒 | Weblog
    インマヌエルの神を想う

 クリスマスの夜、「エチオピア飢餓街道を行く」というテレビ番組があった。イギリスのあるジャーナリストが、その飢餓に苦しむ村の一家庭に厄介になり、そこの人々と同じ食生活を送りながら、彼らの事情をレポートするというものだった。夫婦と子ども3人の家庭に、2ケ月で25kgの穀物が配給されるだけ。本来は、もっと多くをもらえるはずなのに、実際はこれだけである。
 それは、その村では、9000人の人々が配給を受けているのであるが、国からは1000人分の配給しか来ないからだそうだ。これらの食料は、1ケ月もたたないうちに底をつき、あとは、キャベツと呼ばれる野草を食べて生活をしている。それも、毎日あるとは限らない。 取材をしているジャーナリストは、彼らと同じ食生活の中で、1ケ月で19kgも痩せてしまった。1ケ月で限界となり、彼は取材を終えて帰る日、「あなたたちのことは忘れない」と言って挨拶をしていた。
 彼らは、この取材をしたジャーナリストに、「あなたは、私たちと同じ体験をしてくれた、私たちと同じように生活してくれた、私たちのことを理解してくれた、そのあなたに感謝する」と夫婦そろって挨拶した。
 先日、私は、ある友人から、「イエス・キリストは、いつも一緒にいてくれると言うが、それだけだろう」と言われた。その方の負っているものの大きさゆえに、私は言葉に詰まった。しかし、今思う。たとえ、それだけだとしても、このようなお方が他にいるのだろうか。


平良師

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