平和1丁目 ~牧師室より~

福岡市南区平和にあるキリスト教の平尾バプテスト教会の週報に載せている牧師の雑感

2018年8月19日 ヒーロー登場

2018年08月28日 18時38分51秒 | Weblog
ヒーロー登場

 山口で、2歳になる男の子が行方不明になったことをニュースで知った尾畠さんは、その子を捜すためにわざわざ大分からやってきて、30分ほどでその子を見つけ出した。この尾畠さんは、これまでにも多くの被災地を訪れ、ボランティアに励んで来られた方だ。
 軽ワゴン車に自分の生活物資は積んで、現地の方々には何一つ迷惑をかけず、手助けだけをするというボランティア精神にあふれた方だ。今回のことでは、時のヒーローになられた。マスコミのインタビューにも逐一応答されていて、純朴さとユーモアが好印象を与えている。尾畠さんは、65歳のときに、それまで勤めていた魚屋さんの仕事を辞めて、これからの人生は、感謝を何らかの形で表したいとボランティア活動を始めたと言われていた。
 彼は、ある司会者が、尾畠さんはお体はどこか悪いところとかはないのですか、と聞かれたときに、3つ悪い所があると言われて、それは、顔が悪いこと、色が黒いこと、そして足が短いところと答えられた。ところで、ボランティアの活動費はどうなっているだろうか、と思うのだが、それは年金だそうだ。
 世の中には、すごい人がいるものだ。私は、自分がこの職務を神様から解かれたときには、自分の楽しみごとをあれこれしたいと思うことだろう。他者のために何か手助けをしたいという思いは、実に尊い。しかし、人は、心からそれができるかと問われると、簡単ではない。尾畠さんもまた、ある意味で、献身されているのだ。


平良牧師

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