或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

EASTWARD

2005-03-23 22:21:18 | 200 ジャズ
JMさんの”JMB連携TB企画第36弾 1周年&300突破記念企画/my music taste”へのエントリーです。

私にとって今回のお題である座右の銘的Albumって何だろう?としばらく考えて、これだと納得したのが、ベースのゲイリー・ピーコックの初リーダー作品であるイーストワード(1970年)です。他のメンバーはピアノの菊地雅章とドラムの村上寛です。ちょっと格調高く言えば、私のジャズの原点です。(笑)

このアルバムは、当時彼が日本文化の勉強のため京都に長期滞在中で、それを捉えて日本ソニーが企画しました。タイトルは”東方”って意味で、欧米から日本を見るときの”極東(far east)”と通じるものがあります。まさに演奏の雰囲気を表しています。

よく尺八や三味線によるジャズの企画がありますが、なんか自然じゃなくて個人的には好きになれないんです。逆にこの作品はオーソドックスなピアノトリオなのですが、彼のベースと菊地のピアノが創り出す音の”間”が、雅楽等の日本古来の伝統を感じさせ、”日本が香るジャズ”になっています。

演奏と共に録音が飛び切り良く、私がこれまで聞いた中でベストと言える程、特にバラードでの菊地の弾くヤマハのピアノの音色が切なくて素晴らしいんです。1997年にCDが発売されたのですが、残念ながら今回も廃盤です。

この記事を書いていて、高校生の頃、彼のやや猫背の演奏姿勢やフレーズを真似して、時にはうなり声を出し、ピアノを弾いていたのを想い出しました。(笑)

写真は上がジャケットの裏面で、下が表面ですが、両方共に雰囲気がありますね。

 
イーストワードイーストワード

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (JM)
2005-03-24 01:26:53
こんばんは。ご参加TBありがとうございます。

これは初めて見たレコードです。

”間”、”日本が香るジャズ”って聴いてみたいです。

昔の和モノjazzにはカッコイイのがいろいろありますね。

返信する
日本。 (ハンコック)
2005-03-24 12:42:11
TB&コメントありがとうございます。



実はちょうど”菊地雅章(2)”としてこのアルバムを

投稿しようと思っていたところだったんですよ。

ですからグッドタイミングでした。



普通のリスナーの方は、J-JAZZなんてあまり聞かない

ですよね。だってやはり本場の米人とかと比較すると

違いますからね。でも私の場合自分が演奏してたので

思い入れがあるんです。



このアルバムは世界の何処に持っていっても、日本の

ジャズとして胸を張って紹介できるんじゃないかと

思ってます。(笑)

返信する

コメントを投稿