或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

華麗なる賭け

2006-09-27 06:42:34 | 350 映画
今日は昔懐かしい映画の話。と言いながら観るのは初めて。スティーブ・マックイーン主演のミステリーコメディ、「華麗なる賭け(The Thomas Crown Affair)」(1968年)。きっかけは、ミシェル・ルグラン作曲の主題曲「風のささやき(Windmills of Your Mind)」が聴きたくなって。面白いのは、題と曲の日本語訳。ちょっと飛躍しすぎなんじゃないかと思うけど、なかなか洒落ている。

映画は、古き良き時代の雰囲気がムンムン。そんな中で男と女のやりとりがイカしてる。なんともゴージャズでオ・ト・ナ。英語題の“affair”って言葉がピッタリ。特にチェスのシーンはぐっときます。改めて感心したのは、フェイ・ダナウェイの魅力。スリムなのに色気がたっぷり。スーツが似合って、ガンガン攻めてくるタイプ。男としてはM感覚を楽しめる。日本だと誰だろう、ぱっと浮かぶのは萬田久子。若手だと、滝沢沙織って感じかなあ。

それでお目当ての主題曲だけど、これがもう素晴らしいの一言。主人公が、黄色いグライダーで大空を飛ぶシーン。この曲を流すためにわざわざ設定されたのじゃないかと思わせる。ルグランの曲は勿論だけど、バーグマン夫妻のやや哲学的な詩が素晴らしい。“大きな輪や小さな輪のように円を描き、無限に廻り続ける輪、・・・・・、静かに廻る心の風車を見つけた・・・・・”。

実はビデオを観る前からよく聴いていたのが、オランダの女性ヴォーカル、ローラ・フィジィ(Laura Fygi)のアルバム、「Watch What Happens」(1997年)。全曲ルグランの曲で、しかもアレンジを彼が担当。なんと中にはローラとのデュエットも。彼のアルバムはいろいろ聴いてきたけど、音楽の完成度という点で群を抜いている。そのセンス溢れる音楽性が存分に発揮されていてオススメです。

ルグランは印象に残っている曲が多いので、また別の形で紹介したいと思います。

Watch What HappensWatch What Happens