或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

ハービー・ハンコック(7)

2006-07-12 06:39:11 | 200 ジャズ
久しぶりのハービーの紹介。前回ピアノ・トリオというバンド編成の視点で紹介しましたが、今日はその続きでクインテットの紹介。と言えば、そうVSOP。ブランデーじゃないですよ。ジャズ界の大物が結成したスーパーグループ。まあ一世を風靡した60年代のマイルス・デイビスの黄金のクインテットで、マイルスの替わりにフレディ・ハバードを入れたというのが分かり易いかも。

正直言ってこのバンドは、聴く前からちょっと引いてました。何故かって?歌謡界で言えば、ピンク・レディーの再結成とか、そんなイメージ。どうも豪華メンバーによるナツメロ集的で、高橋圭三か玉木宏が司会で出てきそう。かなり古いか。素直に聴けばいいのにねえ。(笑)

VSOPはもともとハービーの発案で、1976年の一度限りの特別企画(Very Special Onetime Performance)の名前。なんと最初は大御所マイルスが参加する予定だったとか。いざ結成してみるとあまりに反響が大きかったため、そのままグループ名として定着。結局1979年の解散まで4年間活動。米国のサンディエゴ、サンフランシスコでの「The Quintet」(1977年)、伝説の田園コロシアムでの「Live under the sky」(1979年)等の有名なライブアルバムがあります。

だけど今日はあえてVSOPは置いといて、オススメはCTI時代のフレディ・ハバードの「Red Clay」(1970年)。メンバーは、VSOPからテナーがジョー・ヘンダーソン、ドラムがレニー・ホワイトに。タイトル曲はジャズロックの名曲。昔よく演奏したなあ。ハービーが弾くフェンダー・ローズがいつになく甘い。フレディはこの頃が一番脂が乗ってたような気がします。

この曲は村上春樹の小説「ダンス・ダンス・ダンス」(下)(1991年)の中で出てきます。主人公がこの曲をハミングしたり、口笛を吹いたり。

V.S.O.P.: The QuintetV.S.O.P.: The Quintet

V.S.O.P.: Live Under the SkyV.S.O.P.: Live Under the Sky

Red ClayRed Clay